「誇りを持って『自分はやり遂げた』と言える」

「誇りを持って『自分はやり遂げた』と言える」

現地1月18日、2019-20シーズンを最後にNBAから離れていたチャンドラー・パーソンズが、自身のInstagramで現役引退を発表した。

パーソンズは2020年の1月15日に交通事故に遭い、「複数の重度かつ恒久的な損傷」を負ったと彼の弁護士が発表した。事故直後には脳震盪とむち打ちの症状があると発表されていたが、外傷性脳損傷、椎間板ヘルニア、関節唇損傷などケガは想像以上に重かった。

2011年のNBAドラフト全体38位でロケッツに入団し、その後はマーベリックス、グリズリーズ、そしてホークスと渡り歩いてきた。2016年にグリズリーズと4年9600万ドル(約106億円)で契約を結んだが、膝のケガが重なり3年間で95試合しか出場することができなかった。2019-20シーズンに移籍したホークスでも5試合の出場に留まり、12月28日のバックス戦が彼にとって最後のNBAでの試合となった。

最後の最後までケガに泣かされ続けたパーソンズだが「人生の次のチャプターに興奮している」とすでに気持ちを切り替えている。そして、自身のNBA人生をこのように振り返った。「この2年間は本当にクレイジーで、いろいろなことを考えさせられた。多くの浮き沈みがあったけど、その一つひとつに感謝している。僕はずっとNBA選手になりたかったんだ。そのために何が必要かは考えもせず、ただ最高レベルでバスケットボールをプレーしたかった。僕は誇りを持って『自分はやり遂げた』と言える。完璧ではなかったけど、とても楽しかった」

キャリア通算440試合に出場したパーソンズは平均12.7得点、4.5リバウンド、2.7アシスト、3ポイントシュート成功率37.3%という数字を残し、NBA、そしてバスケットボール人生から退いた。