島根スサノオマジック

金丸「チームが目指すバスケットスタイルを貫くことができた」

島根スサノオマジックvs群馬クレインサンダーズの第1戦はオールコートプレスなどディフェンスが機能し、3ポイントシュートも高確率で沈めた島根が106-65の快勝を収めた。

序盤は拮抗するも、徐々にディフェンスの強度で上回る島根のペースに。前線から激しく当たり、ショットクロックを削ってはタフショットを打たせた。さらにハーフコートでも積極的にトラップを仕掛けてターンオーバーを誘い、得意の速攻へと繋げる。金丸晃輔がわずかな隙を突いては次々とシュートを沈め、3本の3ポイントシュート成功を含む11得点の荒稼ぎを見せた。迷いなく放つ3ポイントシュートが面白いように決まり、チームで9本中6本の3ポイントシュートを成功させた島根が35-21と大量リードを奪った。

反撃したい群馬だったが、第2クォーター開始直後にカイル・バローンが個人2つ目のファウルをコールされてしまう。トレイ・ジョーンズとジャスティン・キーナンを欠き、外国籍選手がバローン1人しかいないため、インサイド陣の負担軽減とファウルトラブルを克服するためにゾーンを起用した。だが、一つのスクリーンで簡単に3ポイントシュートを打たれてしまい、さらにはスペースを守るためにスクリーンアウトを徹底できず、オフェンスリバウンドを何本も許した。そして、強度の上がった島根のディフェンスをかいくぐれず、打たされるシュートが目立った。

このように攻守ともに機能した島根はセカンドチャンスポイントで13-0と圧倒し、ターンオーバーからも10得点を記録。4本すべての3ポイントシュートを沈めて17得点を挙げた安藤誓哉の活躍もあり、55-35で前半を終えた。

後半に入っても島根の勢いは止まらなかった。金丸がディフェンスを引きつけて、ニック・ケイがフリーの3ポイントシュートを沈めれば、安藤もノーマークの3ポイントシュートを確実に決める。さらにスティールから速攻に持ち込むトランジションも機能し、ケイの速攻やアーリーオフェンスからの金丸の3ポイントシュートも飛び出した。前半はタッチに苦しんだリード・トラビスもインサイドで力を発揮し、ペリン・ビュフォードは長い腕を生かしたディフェンスや得意のランニングプレーを披露した。こうして、第3クォーター終了時点で30点以上のリードを奪った島根が圧勝した。

20分弱のプレータイムで17得点を挙げた金丸は「出だしからシュートタッチが良く、気持ち良くプレーができました。今日は1試合通してチームが目指すバスケットスタイルを貫くことができたので、40点開けることができた」と試合を振り返った。

また、ゲームハイの20得点を挙げた安藤とのコンビについては「両方を抑えるのは難しいですし、必ずどちらかが空いてくると思う。空いたほうがきっちり決めていけばいいと思う」と語りつつ、「明日は対策してくると思うので、今日より高いインテンシティでやりたい」と第2戦へ意気込んだ。