デイミアン・リラード

今シーズン全休の可能性も示唆

トレイルブレイザーズは腹部のケガが再発したデイミアン・リラードに1週間の休養を与え、少なくとも3試合に欠場することを発表した。

今シーズンのリラードはボールやルール変更の影響を受け、開幕から低調なパフォーマンスが続いていた。3ポイントシュート成功率は32.4%(キャリアワースト)に落ち込み、クラッチシュートを連発する『デイムタイム』を披露する機会も減っていた。腹部のケガで昨年の11月末から約10日間離脱した後はパフォーマンスも向上していただけに、このタイミングでのケガの再発は不運以外の何物でもないだろう。

8年連続でプレーオフに出場しているブレイザーズだが、肺気胸のため欠場が続いているCJ・マッカラムの影響もあり、現在14勝22敗(西カンファレンス12位)と低迷している。プレーオフに進出するためにはリラードの復帰を急がせるべきだ。しかし、彼のケガの完治を優先しつつ、ドラフトで上位指名権を得られるようにタンクをすることも、球団にとっては有効な手段の一つと言える。

指揮官のチャウンシー・ビラップスは「もし痛みが消えないようであれば、おそらくその手も考えることになると思う。近いうちにトップたちが集まって話し合う予定」と話し、リラードが今シーズン全休になる可能性があることを示唆した。

タンクを良しとしないリラードがすぐに復帰し、純粋に目の前の勝利を追い求める可能性ももちろんある。ブレイザーズがどんな選択をするか、今後の展開に注目が集まる。