フロアで滑り、踏ん張ろうとした左膝に負荷が掛かっての大ケガ
今シーズンここまで最大のサプライズチームはキャバリアーズだ。レブロン・ジェームズが去った2018年以降は19勝、19勝、22勝と低迷していたチームが、今シーズンすでに20勝(14敗)を挙げている。
若手の多いチームを、プレーの面でも精神面でも引っ張ってきたのが、今シーズンに加入したリッキー・ルビオだ。若いチームメートにノビノビとプレーさせて持ち味を引き出し、円熟のゲームメークで接戦を勝ちきる司令塔のルビオなくして、キャブズの好調は語れない。
しかし、そのルビオが今シーズン絶望のケガを負った。現地12月28日のペリカンズ戦の終盤、2点を追う場面で無理をした。ドライブに行った彼は、右足をフロアで滑らせてしまい、左足で踏ん張ろうとしたために膝に負荷が掛かった。そのまま彼は起き上がれず、チームメートに抱えられてコートを出ることに。検査の結果は、左膝前十字靭帯の断裂という最悪のものだった。
ここまで13.1得点、6.6アシスト、1.4スティールというスタッツを残しているが、その存在感は数字以上に大きい。通常、前十字靭帯断裂は復帰までに1年近くを擁する。今シーズン中の復帰は絶望で、さらに長引く可能性も否定できない。
キャバリアーズはすでにコリン・セクストンが左膝半月板のケガで今シーズンは戻って来れない。ここでルビオまで抜けるのは大打撃だ。