「一番良いチーム」と指揮官が胸を張る日本代表
バスケットボール女子日本代表は9月22日に開幕するワールドカップに臨む登録メンバー12名を発表した。今年の代表活動が始まる時点で、吉田亜沙美と大﨑佑圭がチームを離れることになり、渡嘉敷来夢もケガにより代表合宿に参加できず。2015年のアジア選手権、2016年のリオ五輪と続いてきた『強い日本代表』のポイントガードとインサイドの要、エースが揃って抜けることになった。
それでもヘッドコーチのトム・ホーバスはベテランの髙田真希をチームの軸に据えた上で、若い選手たちを競争させて伸ばしていった。過密日程の続く男子に比べて、女子は十分な準備期間があり、数度の海外遠征で実戦経験も積んでいる。8月、カナダ代表を日本に招いた国際親善試合でも『走るバスケット』をベースに、新たなタレントがそれぞれの個性を発揮していた。この時のメンバーから三好南穂と赤穂さくらの2人が落選。この12人で世界に挑む。
グループリーグではFIBAランキング2位のスペイン、プエルトリコ(22位)、ベルギー(28位)と同組。FIBAランキング13位の日本は十分に戦えるはずだ。それでもベスト8にストレートで進出できるのはグループ1位チームのみで、ここに行くためには初戦でスペインを破る必要がある。グループ2位と3位のチームは、別グループの3位、2位チームとベスト8進出決定戦を行う。
日本の初戦はホスト国スペイン、日本時間23日の早朝4時のティップオフ。そして同じく23日21時30分からはベルギー戦、休養日を挟んで25日19時からプエルトリコ戦が行われる。2014年にトルコで行われた前回大会ではグループリーグ3戦すべてに敗れて敗退した日本だが、2015年からチームは着実に強くなっている。
トム・ホーバスはカナダとの親善試合の時点で、「どこも日本ほど長くはチーム練習をやっていない。ウチより大きく強い選手が揃うチームはいるかもしれないけど、ウチが一番良いチーム」と準備についての自信を語っていた。ここまで積み上げたものをいかに発揮できるか、楽しみな大会が開幕する。
女子バスケットボールワールドカップ 日本代表選手12名
0 長岡萌映子(SF / トヨタ自動車アンテロープス)
1 藤岡麻菜美(PG / JX-ENEOSサンフラワーズ)
7 水島沙紀(SG / トヨタ自動車アンテロープス)
8 髙田真希(PF / デンソーアイリス)
13 町田瑠唯(PG / 富士通レッドウェーブ)
15 本橋菜子(PG / 東京羽田ヴィッキーズ)
24 藤髙三佳(SG / トヨタ自動車アンテロープス)
30 馬瓜エブリン(SF / トヨタ自動車アンテロープス)
41 根本葉瑠乃(SG / 三菱電機コアラーズ)
52 宮澤夕貴(SF / JX-ENEOSサンフラワーズ)
88 赤穂ひまわり(SG / デンソーアイリス)
99 オコエ桃仁花(SF / デンソーアイリス)
[ヘッドコーチ]トム・ホーバス