カリーを今シーズン最少の12得点に抑えたディフェンスの勝利
現地11月30日、16連勝中のサンズと7連勝中でリーグ首位のウォリアーズが激突。試合は最後まで拮抗したが、クリス・ポールが円熟のゲームメークを見せ、最終クォーターラスト5分間を12-5で上回ったサンズが104-96で勝利し、球団タイ記録となる17連勝を達成した。
第2クォーター中盤、サンズはここまで10得点を挙げていたデビン・ブッカーがドライブの際にハムストリングを痛め、続行不能となるアクシデントに見舞われた。それでも、ミケル・ブリッジズを中心にステフィン・カリーを徹底マークしてロースコアゲームに持ち込むと、最後までカリーに決定的な仕事をさせずにビッグゲームをモノにした。
指揮官のモンティ・ウィリアムズはエースを途中で欠く緊急事態を乗り越えての勝利を「まさに意志とタフネスの賜物」と形容した。サンズは15本のオフェンスリバウンドを奪われたが、ウォリアーズから22個ものターンオーバーを誘発するなど、ディフェンスで勝利を手繰り寄せた。
ポールの5本に次ぐ4本のスティールを記録し、主にカリーのマークを任されたブリッジズのディフェンスは特に効果的だった。ブリッジズのルーキーイヤーは19勝しかできなかったが、ポールが加入した昨シーズンに飛躍し、今日の勝利でフランチャイズ記録に並ぶなどチームは転換期を迎えている。ブリッジズは「ここに来た時から、状況を好転させたいと思っていた」と語り、「たくさんの努力と精神的な強さ、それを維持するだけ」と続けた。
サンズの包囲網に引っかかり、14本中3本しか3ポイントシュートを決められず12得点に終わったカリーは「良い勉強になった」と試合を振り返った。「自分のシュート精度の悪さやチームのミスの多さのせいで、接戦になってしまった。ブッカーがケガをしたけど、あれは僕たちにとって良い勉強になったよ。彼らに勝つために必要な強さと集中力を理解することができたから」
サンズは次節、ピストンズと対戦する。連勝記録の更新に注目が集まるが、今週末には再びウォリアーズとの対戦が待ち受けており、気の抜けない戦いが続く。
