渡邊雄太

流れを呼び寄せる好プレーを連発

現地11月30日、ラプターズがホームにグリズリーズを迎えた。

序盤からシュートタッチに苦しみ、ラプターズが7-16とリードを許した場面で渡邊雄太に出番が回ってきた。渡邊はすぐさまトランジションから3ポイントシュートを沈めて流れを呼び込み、一時は2点差に迫った。それでも、渡邊へのスキップパスをカットされて速攻を許すなど、ターンオーバーからの失点がかさんだラプターズは39-50と2桁のビハインドを背負って前半を終えた。

良いディフェンスをしてもその後のオフェンスが上手くいかず、タフショットを沈めても直後にイージーシュートを許してしまうなど、ラプターズはリズムがつかめず、なかなか点差を1桁に戻せずにいた。それでも、後半開始3分過ぎ、スコッティ・バーンズの3ポイントシュートが決まり8点差にすると、この直後に投入された渡邊も値千金の3ポイントシュートを沈めて一気に流れを引き寄せた。その後も渡邊は1点差に迫る3ポイントシュートを成功させ、速攻のこぼれ球を拾ってゴール下を決めるなど、献身的なプレーを続けた。

ラプターズは何度も2、3ポゼッション差に迫ったが、25得点を許したジャレン・ジャクソンJr.を止められず、勝負どころのミスも目立ち同点までが遠い。フレッド・バンブリードが3ポイントシュートを沈めるも、プレシャス・アチウワがムービングスクリーンをコールされてノーカウントになり、渡邊もオープンの3ポイントシュートを決め切れない。結局、最後までグリズリーズを捕らえられず、91-98で敗れた。

渡邊は最終クォーターも起用され、今シーズン最長となる29分間のプレータイムを得た。そして、バーンズと並び、チーム最多の3本の3ポイントシュート成功を含む11得点6リバウンドを記録した。ブロックショットこそなかったが、どんな場面でも最後までシュートチェックにいくなど、ディフェンス面での貢献も高く、攻守の安定感の高さがプレータイム増加に繋がった。