我慢の展開が続くも、要所で好プレーを連発
第1戦では逆転負けで開幕からの連勝を止められたA東京。今日は終盤までもつれる展開となったが、高さの利を生かしてリベンジを果たした。
小野龍猛の3ポイントシュートで千葉に先制を許すも、すぐさま菊地祥平が迷いのない3ポイントシュートを沈めて追い付き、ここからA東京が自慢の堅守を披露する。素早いトランジションから竹内譲次がバスケットカウントで3点プレーを決め、ディアンテ・ギャレットの独特なリズムからの3ポイントシュートも決まり25-15と先行して第1クォーターを終える。
第2クォーターは両チームともディフェンスが上回る守り合いの展開に。その中で千葉の阿部友和が積極的な動きを見せ、ピック&ロールからヒルトン・アームストロングのダンクをアシスト。自らもペネトレイトでディフェンスを切り裂いて得点し、千葉に流れを呼び込んだ。A東京にとっては我慢の展開が続いたが、最後のポゼッションで田中大貴がフリースローを2本沈め、31-25とわずかにリードしたまま前半が終了する。
後半に入り、オフェンスのスピードを上げた千葉に1点差まで詰め寄られたA東京だが、ここからギャレット、ギレンウォーターのフリースローで確実に加点すると、竹内が流れるようなスピンムーブで2人をかわしシュートを決める。続けてギャレットのパスに合わせた竹内がダブルクラッチ気味のタフショットを沈め、これで8-0のラン。さらには堅守も戻り、第3クォーターの後半5分は富樫勇樹のジャンプショットによる2点だけに千葉を抑え、攻撃に転じればザック・バランスキーのフェイダウェイシュート、ギャレットのジャンプショットなど16-2のランで一気に突き放すことに成功した。
新外国人ギャレットを含めチーム一丸の攻守を披露
勢いは完全にA東京にあり、点数も15点と大量リード。ところが第4クォーターで思わぬ苦戦を強いられる。タイラー・ストーンに3ポイントシュート、バスケットカウントで3ポイントプレー、3ポイントシュートと3ポゼッション連続得点で9得点を奪われ、勢いに乗った千葉に残り2分10秒で7点差まで詰め寄られた。
ここでA東京を救ったのは竹内とギレンウォーターのオフェンスリバウンドであった。千葉のアグレッシブなディフェンスにタフショットを打たされるも、2人がオフェンスリバウンドをもぎ取り、ポゼッションを渡さない。約1分間時計を進め、最後は竹内がファールを誘いフリースローを確実に2本とも沈めた。
石井講祐とアームストロングの3ポイントシュートで千葉は最後まで粘るも、A東京はギャレットのフリースローで止めを刺し、72-67で勝利を収めた。
竹内が17得点13リバウンド(5オフェンスリバウンド)のダブルダブルを記録。ギャレットが15得点、ギレンウォーターが14得点と続いた。田中は3ポイントシュートこそ0本に終わったが10得点5スティール、さらには31分のプレータイムで常に激しいディフェンスを敢行し、存在感は見せた。
もっとも、伊藤拓摩ヘッドコーチは『山あり谷あり』のチームのパフォーマンスに納得していない様子で、「昨日の反省が生かされた部分もありますが、40分間を通して自分たちのバスケットができなかったことは課題です」と試合を振り返った。
敗れた千葉はストーンがゲームハイの23得点、アームストロング10得点10リバウンドのダブルダブル。富樫の5アシストを筆頭に、A東京の8アシストに対し16アシストと良いオフェンスを展開していた。敗因はファールが多すぎたこと。フリースローは千葉の5本に対してA東京は20本。A東京は一本も外すことなく成功率は脅威の100%を記録した。
来週の第4節、A東京はホームの代々木第二体育館に仙台89ERSを迎え、千葉は秋田に乗り込みノーザンハピネッツと対戦する。
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