先発に抜擢された張本天傑とパークスジュニアが期待に応える活躍
名古屋ダイヤモンドドルフィンズvsシーホース三河の『愛知ダービー』第2戦は、第1クォーターを20-9と圧倒した名古屋Dが101-75で勝利し、前日の雪辱を果たした。
名古屋Dは試合序盤から前から当たって三河に時間をかけさせるディフェンスでペースをつかむ。そしてテンポの良いパス回しやピック&ロールからのキックアウトを使っては、3ポイントシュートを積極的に狙っていった。
前日の試合で20得点6リバウンド7アシストを挙げたコティ・クラークが腰椎捻挫と診断され今日の試合を欠場したが、今シーズン初先発に抜擢された張本天傑が連続3ポイントシュートにドライブと、立ち上がりから一人で連続8得点を奪ってチームに勢いを与える。その張本はディフェンスでも奮闘した。重量級ビッグマンのダバンテ・ガードナーとのマッチアップでは、身体を張った守りでボールを持たせない。張本だけでなく、他のメンバーもガードナーへのダブルチーム、そして三河のペイントアタックへのカバーを徹底することで、タフショットへと追い込んだ。
司令塔の齋藤拓実がボールプッシュして得点にアシストとオフェンスを活性化させると、代わって入った伊藤達哉も積極的なアタックやハッスルプレーで良いリズムを引き継ぎ、名古屋Dは第1クォーターを20-9で終えた。第2クォーターに入っても張本の仕事ぶりが目立つ。身体を張った守備でガードナーから立て続けにオフェンスファウルを誘発すると、残り約5分にはリバウンド争いでガードナーから個人3つ目のファウルを奪いベンチへと追いやった。
一方の三河は、ガードナーがファウルトラブルに陥ったことで、速いバスケットへと切り替える。長野誠史、カイル・コリンズワース、ジェロード・ユトフを中心にボールプッシュしては、果敢にリングへアタックして得点を重ねることに成功。角野亮伍もフィジカルを生かしたドライブで連続得点を奪うなど第2クォーターの中盤以降は点の取り合いとなったが、第1クォーターでのビハインドを詰めるには至らない。
「ウチのバスケット文化をすべて変えて、これを維持できるようにしたい」
43-28と名古屋Dのリードで迎えた後半の開始2分間で、レイ・パークスジュニアが3連続3ポイントシュートを沈めてリードを広げた。
三河も角野や西田優大といった若手の積極的なプレーで何度か良いリズムが生まれたものの、チーム全体で14本の3ポイントシュートを沈めただけでなく、ハードなディフェンスを見せた名古屋Dとの点差を縮めることはできず、最後まで20点前後の点差を追いかける形となった。
101-75で勝利した名古屋Dは、パークスジュニアが23得点7リバウンド2アシスト、スコット・エサトンが21得点14リバウンド、張本が15得点4リバウンドを記録して勝利に貢献した。名古屋Dのショーン・デニスヘッドコーチは「昨日はディフェンスのインテンシティがなくて残念でした。それでも今日はコティがいない中で、みんな頑張ってくれました。今日の試合でウチの可能性が見えたと思います」と振り返った。
第1戦での課題を修正して見事に勝利を果たしたが、デニスコーチは「2試合目は調子が良い時がありますが、そこは一貫性を持ってやらなければいけません。ウチのバスケット文化をすべて変えて、これを維持できるようにしたい」と勝って兜の緒を締めた。
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