滋賀レイクスターズ

第2クォーターに10-0のランで突き放す

滋賀レイクスターズは天皇杯、第3ラウンドの初戦でライジングゼファー福岡と対戦し、91-82で勝利し駒を進めた。

第1クォーターは滋賀が7本中6本成功、福岡が6本中5本成功と、ともに3ポイントシュートが好調で点の取り合いとなった。立ち上がりこそ一進一退となったが、セカンドユニットの澁田怜音が3ポイントシュートを決めた滋賀が一歩抜け出した。同じくベンチから出場したビッグマンの川真田鉱也も身体を張ったプレーでリバウンドやブロックショットとチームに勢いを与える。

また、滋賀はディフェンスの強度を上げたことで、福岡にタフショットを打たせてはノヴァー・ガドソン、ショーン・オマラ、川真田がリバウンドを奪い、速いバスケットを展開して主導権を握った。特にオマラは第1クォーターこそ福岡のダブルチームに苦戦したが、第2クォーターになると強弱をつけたプレーやフックシュートで得点を量産。速攻の際も先頭を走るなどしてチームに勢いを与えた。こうしてディフェンス&リバウンドで主導権を握った滋賀が、第2クォーターの残り8分半から5分半の間に10-0で突き放し、53-39で前半を終えた。

このまま滋賀のペースで試合が進むかと思ったが、後半になると福岡に連続3ポイントシュートを許し、一時は1桁差にまで詰められた。しかし、シックスマンのキーファー・ラベナがここで存在感を見せる。点差を詰められて福岡のリズムになりかけても、ラベナは冷静なゲームメークでチームを牽引。積極的なペイントアタックでディフェンスを引き寄せては、味方のシュートをお膳立てしたり、自ら得点を奪うことで、2桁のリードを取り返した。また、滋賀は最終クォーターになると3-2のゾーンディフェンスを敷いて福岡のリズムを崩し、91-82での勝利を収めた。

滋賀はオマラがともにゲームハイの29得点と13リバウンド、5アシスト1スティール2ブロックを記録し、野本大智とガドソンがともに14得点、ラベナが12得点9アシストを記録した。また、リバウンドを48-30と圧倒したことで、ゲームの主導権を握った。

敗れた福岡の梅嵜英毅ヘッドコーチは、試合をこう総括した。「第2クォーターの入りから3ポイントシュートを多くやられたのが一番の敗因かなと思います。あと、ディフェンスのコミュニケーション不足と、相手のゾーンディフェンスで攻めあぐねたのが、そのまま点差に現れたと思います。意識していろんなミスをなくしていけるようにしたいですし、そこがB1とB2の違いかなと思いました」