ジェイレン・ブラウン

「いつものように身体が反応しなくて僕も混乱している」

ジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンのダブルエースを擁するセルティックスは、今シーズンも東カンファレンス上位が予想されているが、5試合を終えて2勝3敗と黒星が先行している。

敗れはしたものの、ニックスとの開幕戦で46得点を挙げたブラウンは、ここまで4試合に出場し平均24.5得点6.5リバウンド2.5アシスト1.5スティールと、チームの中心選手に恥じない数字を残している。このスタッツだけを見れば、何も問題がないように思えるが、本人は新型コロナウイルスの後遺症に悩んでおり、「これまでの状態に回復していない」と語った。

「気分は良いよ。ただ、1試合プレーしただけなのに3試合こなしたような感じなんだ。回復は早い方だと思うし、25歳になったばかりとは思えないんだ」

ブラウンは10月8日に新型コロナウイルスの陽性反応を示し、NBAが定める健康安全プロトコルに従って、10日間の休養を経てニックスとの開幕戦に出場した。前述の通り、46得点の爆発を見せたが、試合後には「呼吸が一番気になった。いつもどおり呼吸するには、集中しなければいけなかった」と語り、息苦しさを感じながらプレーしていたことを明かした。

また、ラプターズ戦で9得点、ウィザーズ戦で13得点と好不調の波が激しく、パフォーマンスが安定しない原因も後遺症が関係しているとブラウンは言う。「いつものように身体が反応しなくて僕も混乱している。いつもなら、コートを縦横無尽に飛び回ることができるのに、それができなかったんだ。メディカルスタッフと一緒に、自分の身体を正常な状態にする方法を考えなければいけない」

昨シーズンに新型コロナウイルスにかかったテイタムも、当時は「コートを何度か走るだけで息切れしたり、疲れやすくなった」と、回復に苦労したと語っていた。後遺症がいつまで続くかは分からないが、ブラウンの体調が完全に復活する日が一日でも早く来ることを願うばかりだ。