第3クォーターだけで速攻から11点を奪取
宇都宮ブレックスがホームに川崎ブレイブサンダースを迎えた。
宇都宮はアイザック・フォトゥが、川崎は前田悟がそれぞれ先発に起用された。ジョーダン・ヒースがブロックショットを見舞えば、宇都宮も24秒バイオレーションを誘発するなど、互角の展開となったが、同じタイミングでメンバーを交代をした際に試合が動く。川崎はゾーンディフェンスを敷いた宇都宮に対し、篠山竜青とパブロ・アギラールの合わせから連続で得点してゾーンを攻略。さらにマット・ジャニングとニック・ファジーカスの合わせが決まるなど、チームプレーが機能した川崎が第1クォーターで20-15とリードした。。
アギラールに3ポイントシュートを決められ、いきなり8点差とされた宇都宮だったが、チェンジングディフェンスが機能したことで反撃を開始。中の合わせをケアし失点を防ぐと、喜多川修平と竹内公輔が得点し、さらに遠藤祐亮の3ポイントシュートも決まり、11-0のランで逆転してオフィシャルタイムアウトを迎えた。
その後、互いにシュートに当たりが来ずロースコアの重い展開となったが、先発に戻しトランジションから前田が3ポイントシュートを沈めた川崎が30-29とわずかにリードして前半を終えた。
後半に入り、序盤はリードチェンジを繰り返したが、ディフェンスから走る得意のプレーが出た宇都宮がペースを握った。バックコートバイオレーションを誘うなど、インテンシティの高いディフェンスが機能し、パスの出どころを予測してインサイドへのパスを何度も奪った。さらにそこから素早く攻撃に転じ、連続で速攻をさせる。
川崎は2分間で2度のタイムアウトを取ったものの、ディフェンスを修正できない。前半は互いに速攻での得点がセロだったが、このクォーターだけで速攻から11点を挙げた宇都宮が51-43とリードした。
宇都宮は最終クォーター開始2分半でチームファウルが4つに達してしまい、流れが川崎に行きかけたが、竹内が速攻から、ジョシュ・スコットが1on1から3点プレーとなるバスケット・カウントを獲得して踏みとどまった。さらにフォトゥがインサイドで力を発揮したことで、12点をリードしてオフィシャルタイムアウトを迎えた。
その後、比江島がジャニングとの1on1を制し、川崎のチームファウルも5に到達。10点前後のリードをキープした宇都宮が危なげない試合運びを見せ、最終スコア77-68で勝利した。
連敗中の宇都宮と連勝中の川崎という対極な状況での対戦となったが、宇都宮が今シーズン初勝利を手にし、川崎は開幕からの連勝が途切れる結果となった。