ラマーカス・オルドリッジ

「僕は絶対にチームを助けることができたはずだから」

ラマーカス・オルドリッジは昨シーズン中の3月に5シーズン半プレーしたスパーズを離れ、ネッツに移籍した。

ネッツではジェームズ・ハーデン、ケビン・デュラント、カイリー・アービングの『ビッグ3』を支える役割を担いNBA優勝を目指すはずだったが、4月10日に出場したレイカーズ戦で不整脈を起こしたことで、現役引退を選択せざるを得なかった。それでも彼は病気を乗り越えて現役復帰を決意し、ネッツに戻ってきた。

医師からの許可を得て、ネッツとの契約を結び、再出発を切ることとなったが、彼は今もなお「もし、不整脈で4月にネッツを退団する必要がなかったら? 6月のプレーオフの時期にコートに立てていたら?」と、バスケから離れていた期間の『もしも』を考えずにはいられないという。

昨シーズンのネッツはプレーオフのカンファレンスセミファイナルでバックスと対戦して、GAME7の延長戦までもつれる大混戦を戦った。しかし、アービングが負傷欠場し、ケガ明けのハーデンも100%にはほど遠い状態での強行出場となったことで、デュラントが休みなく53分間プレーしチームを引っ張っており、オーバータイムを戦い抜く体力はネッツに残っておらず、カンファレンスセミファイナルで敗退となった。

オルドリッジは自宅で試合を見ていたと言い「ディフェンスをするにしてもシュートを打つにしても、何らかの形で自分が役に立てたのではないかと思っていた」と振り返った。「ケガ人が多い中で、チームはプレーヤーを必要としていた。見ていて辛かったよ。僕は絶対にチームを助けることができたはずだからね」

いまだに消えない悔しさだが、それはコートで晴らすしかない。10月3日に行われたレイカーズとのプレシーズンゲームに出場したオルドリッジは、15分の出場で6得点4リバウンド3アシスト1ブロックを記録し、コートに戻ってきた喜びを語った。

「ゲームから離れることを余儀なくされたから、間違いなく今はその瞬間をもっと楽しむことができる。プレシーズンだったとはいえ、僕は楽しむことができたよ」