クレイ・トンプソン

「クレイがいるから大丈夫と思えるのが大きい」

ウォリアーズのクレイ・トンプソンは2019年のNBAファイナルで左膝前十字靭帯を断裂し、2019-20シーズンを全休してリハビリに励んでいた。本来は昨シーズンでの復帰を目指していたが、オフシーズンのワークアウト中にアキレス腱断裂の重傷を負ってしまい、2シーズン続けての全休を余儀なくされた。

そのトンプソンが昨年11月に負傷して以来、初めてチームの公式練習に参加した。現地9月28日に行われたトレーニングキャンプ初日の練習後、指揮官のスティーブ・カーは「クレイは素晴らしい出来だったよ」と、トンプソンの様子を伝えた。

「彼はチームのシューティングコンペティションで優勝したよ。それに笑顔も見えたし、周りに冗談も言ったりしていて、昔のクレイが戻ってきたようでとても楽しかった」

2019年6月13日以来、NBAのコートに立っていないトンプソンは復帰を心待ちにしているが、それは周囲も同じだ。カーは「クレイがフロアに出てきて、みんなが興奮していたよ」と言う。「今日は基本的に全部の練習に参加していた。スクリメージもコンタクトプレーもなかったけど、クレイはプレーできることをとても喜んでいたし、私たちも彼が参加していることがうれしかった。今日の練習はとても良かったし、この何日間かで良いエネルギーを得て、次のステップに進みたい」

カーはトンプソンがチームに戻ってきたことで、他の選手の士気も上がっていることも明かした。「彼の精神、エネルギー、喜びがチームに伝わっているのもあるけど、『クレイがいるから大丈夫』と思えるのが大きい。クレイが戻ってきたということが、チームとしての自信に繋がるんだ」

トンプソンの復帰時期はまだ明確にはなっていないが、カーは先日『The TK Show』に出演した際に、復帰戦はホームゲームにすると語った。トンプソン本人も「復帰する日にちは決まっていない」とした上で、会見でホームゲームでの復帰について問われると「その瞬間については2年間ずっと考えていたよ」と答えた。

「本当にバスケットボールが恋しいし、大勢のファンの前でプレーをするのが恋しい。だから復帰のことを考えていないと言ったら嘘になるし、毎日それについて考えている。でも、ちょっと緊張もしているんだ。ただ、その日は特別なものになるだろうし、素晴らしい夜になるはずさ」