ジェイソン・キッド

「選手もコーチングスタッフもみんな興奮している」

マーベリックスは現地9月27日にメディアデーを行い、翌日の28日からトレーニングキャンプを開始する。

今シーズンから指揮を執るジェイソン・キッドは、いよいよ始動するチームについて、「学校の初日みたいな感じになるだろうね。服を揃えて、学校に行く準備をして、生徒たちに会うのが待ち遠しい。選手もコーチングスタッフもみんな興奮しているよ」と『Mavs.com』に語った。

「ハードにプレーする。アンセルフィッシュで、みんなが責任感を持つ。楽しくなると思うよ。それがジェイソン・キッドコーチのチームだ。責任感を持ち、楽しみながら一生懸命にプレーする」

「最終的には82試合のすべてに勝ちたい。それが不可能なことは分かっているけど、勝つために戦うよ」

そのキッドは会見でエースのルカ・ドンチッチに「チームメートをもっと信頼しろ」と最初に伝えたことを明かすと、画家のパブロ・ピカソを例に出してこう語った。「ピカソに『すべての絵の具を使わなきゃいけない』と誰かが言ったかどうかは知らないけど、僕は彼にチームメートを頼っていい、ということを思い出させたいんだ」

「チームメートが彼を助けてくれるはずさ。若いピカソと一緒に仕事をできる機会をもらえて、興奮しているよ。彼の絵はこれまでも素晴らしいものだったから、これからはもっと良くなるだろうね」

昨シーズンのドンチッチは平均プレータイム34.3分で27.7得点、8.0リバウンド、8.6アシストを記録し、2年連続でオールNBAファーストチームに選出された。しかし、オフェンス面での負担が大きすぎることがマブスの課題でもある。

「昨シーズンの成績を見ると、ドンチッチがどれだけボールを持っていたか、そしてチームのためにどれだけの努力をしなければならなかったのかが分かるし、それは驚くほどだよ。ただ、彼がボールを持っている時の力はすごいから、彼からボールを奪うつもりはないよ。でも彼のストレスを最小限にするための様々な工夫はしていく」

また、キッドはクリスタプス・ポルジンギスについても「大きな一年になると思う」と語った。これまでのポルジンギスは常にケガに悩まされてきた。しかし、今回のトレーニングキャンプには4シーズンぶりに万全の状態で臨める。

キッドは言う。「この夏、彼は健康な状態でバスケに取り組むことができた。リハビリをする必要がない時点で、彼の旅は始まっているよ。それが彼の心の支えにもなっていると思う」