ポール・ピアース

ドラフトで指名回避の9球団にも感謝「あれで燃えた」

現役時代にセルティックスを代表する選手として活躍したポール・ピアースが、バスケットボール殿堂入りを果たした。

ピアースのキャリアハイライトと言えば、ケビン・ガーネット、レイ・アレンとの『ビッグ3』だろう。2007年のオフに大型補強を実行したセルティックスは、新チームとなったそのシーズンに優勝を成し遂げ、優勝するには3人のスターが必要という新たなトレンドをNBAにもたらした。

ピアースのプレゼンターを務めたのは、盟友のガーネットだった。彼は殿堂入り式典でのスピーチで、2007年以前からガーネットの獲得を球団に強く進言していたことを明かした。

「大変な時期もあったけど、球団には感謝している。ガーネットを連れて来るまでに10年かかった。2006年に彼を獲得できたら優勝できると球団に伝えた。これは本当の話だよ。彼がセルティックに来るか、あるいは僕がティンバーウルブズに行くか、そんな感じで球団とは強い口調で言い合ったこともある。でも、すべてが上手くいったよ」

数々の功績を成し遂げたピアースは、セルティックスから指名された運命のドラフトについても触れた。彼がエントリーした1998年のドラフトは、ビンス・カーター(全体5位)、ダーク・ノビツキー(全体9位)らが名前を連ねた年で、ピアースの名前は10番目で呼ばれなかった。上位指名確実と言われていたピアースは、指名順が落ちたことをモチベーションに変えてNBAで活躍した。

「ドラフトの年、オールアメリカン・ファーストチームに選ばれた僕は全体2位で指名されると予想されていた」とピアースは良い、自分の指名を見送ったチーム名を列挙した。

「自分の指名を見送ったクリッパーズ、バンクーバー・グリズリーズ、デンバー・ナゲッツ、トロント・ラプターズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ダラス・マーベリックス、サクラメント・キングス、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ、ミルウォーキー・バックスに感謝したい。あなた方が指名を見送ったおかげで僕は燃えた。そのことに感謝しているよ」