バスケットのニュースを分かりやすく伝えることをコンセプトにし、月曜日と金曜日の週2回お届けする『トークルーム』。

今回は開幕まで1カ月を切ったBリーグについて語り、お手本とも言える、最高の補強に成功した島根スサノオマジックをあらためて深掘りしてみました。

再昇格した2シーズン前は11勝30敗と大きく負け越しましたが、昨シーズンは故障者を抱えながらも28勝32敗という好成績を残し、西地区5位と飛躍を遂げました。そして迎えた今オフ、BリーグMVPの金丸晃輔選手、A東京で正ポイントガードを務めた安藤誓哉選手を獲得しました。純粋に日本代表クラスの選手を2人獲得できただけでもすごいことですが、理にかなった補強であることがそのすごさを倍増させています。

島根は昨シーズンの3ポイントシュート成功率がリーグワーストで、試投数もワースト3位と3ポイントシュートが最大の弱点になっていました。そこに日本トップクラスのシューターである金丸選手が加入し、さらに昨シーズンに3ポイントシュート成功率39.3%を残した安藤選手も加わったことで、弱みから強みに変わる可能性が大いにあるのです。

また、東京オリンピックで銅メダルを獲得した、オーストラリア代表の先発を務めるニック・ケイ選手も加入し、チーム力はかなり底上げされました。その上、メンバーがガラリと変わったわけではなく、チームのカルチャーを残すこともできたので、昨シーズン以上に素晴らしいシーズンとなる予感です。