ファンだったスティーブ・ナッシュの下でプレー
オーストラリア代表として東京オリンピックに出場し、母国に初のメダルをもたらしたパティ・ミルズは、このオフにフリーエージェントの権利を得た。オリンピック期間中に去就についてじっくり考えた彼は、10年在籍したスパーズを離れてネッツに移籍することを決めた。
現地26日に行われたリモート会見で、ミルズは移籍を決めた大きな要因として、GMのショーン・マークスを含め、スパーズ時代のスタッフがネッツに在籍していることを挙げた。
「オリンピック期間中にフリーエージェントの件が重なってしまって大変だったよ。あの時は初のメダル獲得に集中していたからね。それでもスパーズ時代から知っている関係者の存在は大きかった」
「新たな土地、場所に向かう上で、顔なじみが多いのは大きい。自分や家族のことを気にかけてくれる人たちだからね」
ミルズはケビン・デュラントとも話をしたことを明かしている。「ケビンとの会話は、とてもピュアで心がこもっていた。それに代表チームでの環境と同じように、自分自身でいられることも大きい」
もちろん、ミルズは最終的な決断を下す前に、NBAでの恩師グレッグ・ポポビッチとも言葉を交わしたと言う。「ポップは選手とバスケットボール以外の部分でも繋がれる人だし、バスケよりも大切な世界はある」
新天地では、現役時代にカリスマNBA選手だったスティーブ・ナッシュの下でプレーする。「彼は好きな選手だった」と語ったミルズは「僕はNBAで身体が大きいわけではないから、継続して上達するちょっとしたコツを教えてもらっていたんだ」と、ナッシュが現役を引退してからアドバイスをもらっていたことを明かした。
ネッツがミルズに期待する役割は、主にシックスマンとしてスター選手揃いのチームを支えること。ネッツでも貴重なベンチからの得点源として活躍する姿が見られそうだ。