セルティックス

ベンチ層に厚み、バランスの取れたロスターを構成

NBAの各クラブは来シーズンの戦力アップに向けて奔走している。先月にケンバ・ウォーカーとドラフト指名権を交換に、サンダーのアル・ホーフォードと再契約を結んだセルティックスが、今度はホークスとのトレードを成立させた。

セルティックスはホーフォードとポジションが重なるベテランビッグマンのトリスタン・トンプソンを放出し、ホークスからクリス・ダン、ブルーノ・フェルナンド、2023年のNBAドラフト2巡目指名権を獲得。さらにマーベリックスからジョシュ・リチャードソンを獲得した。

トンプソンはキャバリアーズ時代にNBAタイトルを獲得した、オフェンスリバウンドに定評があるパワーフォワード。今シーズンは54試合に出場し平均7.6得点、8.1リバウンドとまずまずの数字を残したが、キャリアのフリースロー成功率は60.9%と低く、若手成長株のロバート・ウィリアムズ三世の台頭もあり、トレードされることになった。

ダンは2016年にティンバーウルブズから全体5位指名を受けたポイントガード。特にディフェンス力が高く、オールディフェンシブチームにノミネートされたこともあるほど。マーカス・スマートとともにディフェンスの中核を担いそうだ。

9月で28歳を迎えるリチャードソンは攻守で高い安定感を誇り、今シーズンはマブスで平均12.1得点を記録。3ポイントシュート成功率は33.0%とキャリアワーストに終わったが、セルティックスでは課題となったベンチ層に厚みをもたらすことができる。

エバン・フォーニエと再契約する場合、サラリーキャップを大幅に超え、ラグジュアリータックスを支払うことになる。ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンに次ぐタレントのフォーニエを、クラブがラグジュアリータックスを支払ってでも残すかどうかに注目が集まる。

セルティックスは直近の7シーンで3度カンファレンスファイナルに進出しているが、今シーズンはブラウンの負傷離脱が響き、プレーオフファーストラウンドでネッツに敗れた。それでも、テイタムとブラウンの2人のオールスターを中心とし、ベンチメンバーに厚みが増した今、2007-08以来の優勝を虎視眈々と狙っている。