ジェイソン・テイタム

写真=Getty Images

ヘイワードの戦線復帰で変わる起用法

新シーズンの東カンファレンス優勝候補に挙げられているセルティックス。ヘッドコーチのブラッド・スティーブンズは、選手層が厚いガードとウィングの選手起用で頭を悩ましている。

昨シーズンの開幕戦で負傷離脱したゴードン・ヘイワードの復帰は喜ばしいが、ポジションが同じジェイソン・テイタムをベンチ起用にするか、それともヘイワードと同時に起用するかを決断しなければならない。テイタムはNBA1年目の昨シーズンに急成長し、2年目もチームの主力として期待されている。ただし本人は、優勝という大きな目標のためであればベンチスタートだろうと気にしないと『Boston.com』に語った。

「全員にそれぞれの役割がある」と話したテイタムは「自分たちの仕事は、チームのベストバージョンを作り出すことであって、より大きな目標である優勝のために一丸となってプレーすること。コーチの仕事は、プレータイムや、その他のことを調節すること。チームには献身的な選手が多い。僕たちは単純に勝ちたいだけ。チームが機能する方法を見つけるよ」と続けた。

また、ベンチ起用についても、テイタムは受け入れる構えを見せている。「チームの選手層の厚さは分かっている。僕がコートに立っている時に気にするのは、チームの勝利についてだけ」

どの競技でも、選手が各々のエゴを捨てて目標に取り組むチームが成功を収めるケースが多い。21年連続プレーオフに進出しているスパーズでは、マヌ・ジノビリが全盛期にシックスマンとしての役割を受け入れ、ティム・ダンカン、トニー・パーカーとの『ビッグ3』を機能させた。もしテイタムが、ジノビリのように柔軟に起用法を受け入れられれば、セルティックスのローテーションは東トップクラスのレベルになるだろう。

アンセルフィッシュな選手が揃うセルティックスは、今シーズンも一枚岩となって邁進できそうだ。