ヤニス・アデトクンボ

「およそ50年ぶりのNBAファイナル、素晴らしいことさ」

NBAファイナル第3戦、バックスのヤニス・アデトクンボは41得点13リバウンド6アシストの大活躍で、120-100での勝利に貢献した。試合序盤にディアンドレ・エイトンとの接触で痛めている膝に違和感を感じたようで、一度ベンチに下がった時には会場を埋めたバックスファンが静まり返った。それでも、彼がベンチ裏でゆっくりと歩きながら違和感が深刻なものでないことを確認する間、ジュルー・ホリデーやクリス・ミドルトンが積極的に攻めて得点ペースを落とすことなく会場の雰囲気を再び上げて、そこにアデトクンボが戻って来た。これで彼もリズムを取り戻すことができ、その後はコンスタントに攻守両面で活躍した。

試合後のアデトクンボは、チームと自分のパフォーマンスをこう語る。「相手の選手が目の前にたくさんいる状況では、ボールを高い位置で持って、正しいプレーを決めないといけない。第2戦でも同じような状況で、コーナーにパスを出せなかったけど、今日はホームで自信を持ってやれたし、力が湧いた。これからも相手のマークは厳しいだろうけど、それは誰かオープンな選手がいるということだから、正しいプレーを選択しないといけない」

アデトクンボは、試合を重ねるごとにチームの状態が良くなっていると主張する。「第1戦より第2戦の方が良かったし、第2戦より第3戦の方が良かった。大事なのはお互いを信じること。みんなで戦って、良いプレーをしていくことだ」

「まだ予定を聞かされていないけど、今日の試合映像を見直して次への改善へと繋げるんだ。これまでのシリーズでも、試合を重ねるごとにチームは良くなっていった。今回も同じようにしたい。常に向上し続けることがチームとしての目標なんだ」

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これまでのシリーズでも、前日の会見でも、アデトクンボはプレーオフの戦いを楽しみたいと繰り返し語っている。第3戦が終わった後も、彼は同じことを繰り返した。

「ここまで長い道のりだったけど、今日もこうして仲間と一緒にプレーし、ここで会見ができている。すべての瞬間を楽しみたい。まだ僕は10年から12年はプレーするつもりだけど、毎日をできる限り楽しもうと思っているんだ。シリーズで優勢だろうと劣勢だろうと、2万人のファンが会場の外から応援してくれている。最後に残った2チームの試合がここで行われていることを、みんな喜んでくれている。およそ50年ぶりのNBAファイナルだからね、素晴らしいことさ」

会場が満員なのはもちろん、会場外のパブリックビューイングも大盛況。ミルウォーキーの街はNBAファイナルで大いに沸いている。「だから、結果云々ではなく試合を楽しみたい。チームメートにも楽しんでもらいたい。楽しむことができれば、それはハードに競い合えているということ。僕は仲間の力になって、どの試合でも勝てるように力を尽くしたい」