予選ラウンドでは優勝候補アメリカと同組
カナダのビクトリアで行われた世界最終予選(OQT)の最終日の結果、チェコが決勝で強豪ギリシャに97-72で勝利し、初のオリンピック出場を決めた。
準決勝でカナダをオーバータイムの末に下したチェコは、その勢いのまま決勝でもギリシャを寄せ付けずに勝利。NBAではブルズでプレーするチェコのトーマス・サトランスキーは、カナダ戦での決勝点に続いて、ギリシャ戦でも12得点を記録してチームの勝利に貢献した。
大会MVPに選ばれたサトランスキーは「ここには、オリンピック出場権を獲得するために来たのであって、個人のパフォーマンスは関係ない。今の気持ちは、なんと言っていいのか分からない。ロッカールームにいるチームメートと同様に、オリンピック出場は幼い頃からの夢だった。NBAでプレーするよりも大きな夢だった」と語った。
「自分の国を代表してプレーできるなんて、素晴らしいこと」ともコメントしたサトランスキーは、決勝で16得点を決めた元NBA選手のヤン・べセリーを「チームのモチベーションを上げてくれた」と称えた。
「今日は疲労もあったんだけれど、ヤン・べセリーがチームの士気を上げてくれた。彼は、セルビアがイタリアに負けたことにすごく興奮していて、何が何でもオリンピック出場を熱望していたんだ。エネルギーをチームにもたらしてくれて、試合の流れを変えてくれた。それに、チームのベンチも素晴らしいプレーで貢献してくれた」
サトランスキーはウルグアイ、カナダとの接戦に勝てた結果について「たまには運も味方してくれる」と語った。「準備期間は短くて不安もあったけど、このチームは長年一緒にやっているから、ケミストリーは出来上がっている。それに、試合を重ねるごとにレベルアップしている」
チェコはアメリカ、フランス、イランと同じグループAで予選ラウンドを戦う。