マイケル・マローン

ヨキッチは同意せず「僕はあきらめなかった」

サンズとカンファレンスファイナルセミファイナルを戦っているナゲッツは第1戦を105-122、第2戦を98-123といずれも大差で落としている。特に第2戦はすべてのクォーターを上回られ、最大で31点差をつけられる完敗となった。

指揮官のマイケル・マローンは選手たちから勝利への執念が感じられず、戦うことを投げ出してしまったと考えている。「今夜は絶対に見たくないあきらめを感じた。だから、第3戦では少なくともすべての力を絞り出す姿勢を求めたい。この2試合の後半の戦いぶりは本当にがっかりさせられた」

マローンが指摘したように、ナゲッツは2試合とも後半に失速して連敗を喫している。プレーオフでは、どんな状況に追い込まれても決して屈しない強い精神力が求められる。だが、大事な試合後半に気持ちで負けてしまったこともあり、マローンヘッドコーチはこのように第2戦でのパフォーマンスを表現した。

「1チームはここに来ることを望み、目的と緊急性を持ってプレーしていた。そしてもう1チームはここにいたくないと思い、覇気のないプレーをしたチームだ。多くの選手が本当に悪いプレーをしていた。すべてが恥じるべきパフォーマンスだった。我々には力強さ、エネルギー、情熱、闘争心、緊迫感、根性など、どんな形容詞を使ってもいいがそれがなかったんだ」

シーズンMVPに選出された二コラ・ヨキッチは2試合とも20得点超えと孤軍奮闘している。他の選手のパフォーマンスが上がってこないことに少なからずフラストレーションを溜めているが、指揮官の発言には異を唱えた。

「僕はあきらめたとは思っていない。負けが続いている時は頭を下げてしまうこともある。でも僕らが戦うことをやめたとは思えないし、僕はあきらめなかった」

選手のパフォーマンスへの失望を口にしたマローンヘッドコーチだが、もちろん自身もその責任の一端を担っていることを自覚している。「私自身から最後の選手まで、恥ずかしいパフォーマンスだった。もしデンバーでこのようなプレーをすれば、このシリーズは本当にあっという間に終わってしまう」

指揮官の檄を力に変え、ホームのファンの前で意地を見せることができるか。サンズとの第3戦はもう明日に迫っている。