U15

写真=B.LEAGUE

今日15時、大田区総合体育館にてファイナル

『B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2018』は昨日が大会2日目。大田区総合体育館と片柳アリーナでU15ユースチームによる熱戦が繰り広げられた。大会最終日の今日はセミファイナルとファイナルが大田区総合体育館で行われる。

この大会の趣旨は「世界に通用する選手の輩出に向けた育成強化の礎を形成するための機会の提供」であり、育成年代の大会のため、結果よりも内容、それぞれの選手がどんな経験を得られるかが問われる。それでも、勝利にこだわる真剣勝負だからこそ得られるものもある。

U15年代とあって、まだどの選手も身体が出来上がっておらず、背が伸びている途中の者もいれば、身長はあっても細すぎる選手もいる。またスキルも発展途上で、ノーマークのジャンプシュートやレイアップがなかなか決まらないシーンも目立った。それでも勝利への意欲はプロと変わらず、一つのシュート、一つのリバウンドにこだわり、仲間と助け合いながらの全力プレーがどの試合でも展開された。

またメンタル面もいまだ成熟しておらず、点差が開き始めると負けている側が辛抱しきれず崩れてしまい、どの選手も本来の持ち味を出しきれずに実力以上の大差がついてしまう試合もあったが、昨日は茨城vs京都、栃木vs秋田のようにラストプレーまで勝敗が分からない白熱した試合が相次いだ。

大会初日のグループリーグで敗れたチームも交流戦に回って実戦経験を積んだ。大田区総合体育館のサブアリーナで実現した名古屋Dと三河の『愛知ダービー』をコートエンドで見守っていたのは、名古屋Dトップチームを率いる梶山信吾。普段からトップチームの練習後にU15チームが同じコートを使っているそうで、「教えているわけではないですが、毎日見ている選手たちです」とのこと。「この年代の選手がトップチームの練習をいつも見ることができて、またこういう大会でプレーできることはものすごく大きい。彼らの将来にすごく期待しています」とエールを送った。梶山の温かい視線を感じたかどうか、選手たちは全力プレーで三河に勝利している。

昨年は15だった参加チームが34へと拡大した大会も今日が最終日。ベスト4に進出したのは栃木、FE名古屋、東京Z、横浜。昨年王者のFE名古屋が連覇を成し遂げるか、新たなチームが優勝するか。今日はすべての試合が大田区総合体育館で行われる。セミファイナルの2試合は9時30分にFE名古屋vs栃木が、11時に横浜vs東京Zが試合開始。それぞれの勝者が15時からファイナルを戦う。観戦は無料、またバスケットLIVEでは全試合が配信されている。