23歳未満の選手で最多となる、プレーオフで4度目の40得点超え
クリッパーズvsマーベリックスのプレーオフファーストラウンド第5戦。ここまで互いに敵地で勝利を挙げる珍しい展開となっていたが、この試合もアウェーのマブスが勝利を手にした。
マブスはルカ・ドンチッチが12本中6本の3ポイントシュートを成功させ、42得点14アシストを記録しチームを牽引した。第3クォーターに突き放し、89-75とリードして最終クォーターを迎えたが、ここからクリッパーズの反撃を受けた。ポール・ジョージの強気なアタックを止められずに点差を詰められると、残り39秒にはカワイ・レナードに3点プレーを決められ、1点差に迫られた。
残り8秒、マブスはニコラ・バトゥームのレイアップをギリギリで防ぎ、ティム・ハーダウェイJr.がリバウンドを獲得。ハーダウェイJr.がファウルゲームで得たフリースローを2本とも沈め、同点を狙ったレナードの3ポイントシュートが外れ、マブスが105-100で逃げ切った。
勝利を決定づけるフリースローを沈め、ドンチッチ以外の選手で唯一2桁得点となる20得点を挙げたハーダウェイJr.は、シリーズ突破に王手をかけても挑戦者のマインドが必要と語った。「ホームに戻っても『ロード・メンタリティ』を失わないようにしなければならない。落ち着いて、我慢して、チャンスがあれば攻撃する、素晴らしい仕事をしなければならない」
レナードは20得点を挙げたが、ラストショットがエアボールになり、ターンオーバーも5つ犯すなど、決して本調子ではなかった。指揮官のタロン・ルーは「カワイに多くのことを要求しなければならず、カワイは少し疲れていた。我々はターンオーバーもあり、必要なボールを取ることができなかった」と、レナードを擁護した。
ドンチッチはレナードとジョージの2人の合計を上回る37本のシュートを放ち、そのうち17本を成功させ、プレーオフで4度目の40得点超えを果たした。23歳未満の選手のプレーオフでの40得点超え回数で最多記録を更新する素晴らしいパフォーマンスを見せたドンチッチだが、本人は「やりすぎだったと思う」と語った。
「撃つべきではないシュートをいくつか撃ってしまった。正直なところ、やりすぎだったと思う。3ポイントシュートは良かったと思うけど、レイアップを何度か失敗してしまった」
苦戦はしたもののギリギリで逃げ切り、マブスはシリーズ突破に王手をかけた。自身の出来に満足いっていないドンチッチだが「しかし、僕たちは勝利を手に入れた。最後に大事なのはそれだけだ」と、価値ある勝利を喜んだ。