ノーマン・パウエル

「得点で貢献できるからこのチームにトレードされた」

現地5月29日にモダ・センターで行われたプレーオフのファーストラウンド第4戦、ナゲッツvsトレイルブレイザーズの一戦は、4本すべての3ポイントシュート成功を含むプレーオフでのキャリアハイとなる29得点を記録したノーマン・パウエルを擁するブレイザーズが、115-95で勝利した。これでブレイザーズは、シリーズ戦績を2勝2敗のイーブンに戻した。

この日はデイミアン・リラードがフィールドゴール10本中1本成功と苦しんだ中でオフェンスを牽引したパウエルは「得点で貢献できるからこのチームにトレードされたと思っている」とコメントした。また、独特の緊張感があるプレーオフの試合についても「勝利だけが重要なプレーオフのような試合が大好きだよ」と語った。

普段は物静かでもコート上では感情をむき出しにするとリラードから言われたことについて、パウエルは「スタッツなどは関係なくて、今は勝つことだけが問われている。勝つために必要なことをするだけ。すごく集中しているし、自分がやらないといけないことを冷静にこなしているんだ」と笑った。

試合中にはブレイザーズファンから『ノー・マン・パウエル!』というチャントも起こった。パウエルは「始めは何と言っているのか分からなかったけど、すごくうれしかった」と表情を綻ばせた。「ベンチにいた選手も同じように笑顔でチャントしていたよ。試合に集中している時はあまり笑わないけど、とてもうれしかった。ファンからの愛情を感じることができたよ」

ラプターズ時代に優勝を経験しているパウエルは、試合前のウォームアップ時から「今日は負けられない」と燃えていたと言う。得点力に優れる2人のガード(リラードとCJ・マッカラム)とのプレーで自分のリズムを生み出すのは大変かという質問には「これまでもカイル(ラウリー)とデマー(デローザン)という2人のモンスターと一緒にやってきたから、問題ない」と答えた。

「トランジション、リバウンド、他にもいろいろなプレーからリズムをつかめるし、自分のスポットも見つけられているよ。ピック&ロールを駆使して流れを良くすることもできる。とにかくアグレッシブにやっているだけさ。自分がオープンな時にパスが来ない場合もあるし、逆に自分がアグレッシブにプレーしている時にチームメートを見つけられないことだってある。自分のスタイルは柔軟性に富んでいるんだ」

デンバーで行われる第5戦は、勝った方がシリーズ突破に王手がかかるため、インテンシティの高い試合になるだろう。以前もシリーズ第5戦を経験しているパウエルは「特にロードでの第5戦は、僕たちのファンもいないから、自分たち次第になる。とにかく集中して試合に臨まないといけない」と話す。

現地6月1日に予定されている第5戦は、さらに激しさが増す一戦になる。