第4戦からは観客の入場者数制限がなくなるTDガーデン
現地5月28日にTDガーデンで行われたプレーオフのファーストラウンド第3戦となったネッツvsセルティックスの一戦は、ジェイソン・テイタムがプレーオフでのキャリアハイとなる50得点を挙げたセルティックスが125-119で勝利した。
「ファンの声が力になった」と語ったテイタムは、ホームで現地30日に行われる第4戦を楽しみにしている。第4戦からは入場者数制限がなくなり、TDガーデンは満員のセルティックスファンで埋め尽くされる。テイタムは「日曜が本当に楽しみで、待ちきれない。ウチで新たにプレーするようになった選手や若手にとっても、素晴らしい経験になるだろうね」と会見でも笑顔を見せた。
19得点13リバウンドのダブル・ダブルで勝利に貢献したトリスタン・トンプソンは、試合後のインタビューで「彼は今日のようなプレーをしないといけない選手」とテイタムを称えた。
「ビッグタイムプレーヤー、黄金のような光を放つ選手なら重要な場面でやるべきことをやらないといけない。試合が終わった後、JT(テイタム)には『日曜も頼むぞ。君の力が必要なんだ。僕たちがどこまで勝ち上がれるかは君次第だ。僕たちは君の実力を知っている。高いインテンシティを持って、僕たちが知っている君の力を出し切ってくれ』と伝えたよ」
その後の会見でも、トンプソンはテイタムへの期待を語った。「JTには『偉大な選手というのは、2試合続けて結果を残せる』と伝えたんだ。彼は努力している。彼にとっては運命のようなものだね。日曜の試合で彼が偉大な存在になれるよう、僕たちも力を貸す」
この日の勝因の一つに、第2戦で10本中7本の3ポイントシュートを含む25得点を記録したネッツのジョー・ハリスをわずか8得点に抑えたことが挙げられる。リーグトップクラスのディフェンダー、マーカス・スマートは、ネッツのサポーティングキャストを抑えられたことが大きかったとコメントした。「これはプレーオフ。勝つか、負けて家に帰るかの二つに一つだ。0-3にするわけにはいかないから、意識を変えて臨まないといけなかった」
優勝候補のネッツに一矢報いたセルティックスにとって、ボストンのファンが背中を押してくれる環境は追い風でしかない。テイタムがエースとしての仕事をこなし、トンプソンなどのベテランが脇を固めるセルティックスが第4戦も勝って2勝2敗のイーブンに持ち込めれば、戦前からネッツ有利と見られていたシリーズの流れが変わる可能性はある。