トレイ・ヤング

MSGで最高の『悪役』を楽しむヤング

現地23日にマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われたホークスvsニックスのファーストラウンド第1戦は、トレイ・ヤングの決勝点により、ホークスが107-105で勝利した。

105-105の同点で迎えた試合終了間際、インバウンドパスを受けたヤングは単独アタックから決勝フローターをねじ込み、チームに大きな1勝をもたらした。

8年ぶりのプレーオフということもあり、会場には多くのニックスファンが駆けつけ、収容人数の制限があったにもかかわらず、会場のボルテージは最高潮に達していた。当然ながら、ニックスファンはヤングの勝負強さを熟知しており、厄介なヤングに対する風当たりは試合序盤から強く、ニックスファンは『Fワード』を含む罵声チャントを容赦なく浴びせ続けた。

だが、ヤングは現役選手の中でも強心臓として知られ、勝負強さもトップクラスだ。どれだけ辛辣な言葉を浴びせられても怯むことはなかった。試合後のインタビューでも「楽しいねぇ」と、チャントを意に介さず、「(ニックスファンは)最後は静かになっていたね。また『FU』チャントしてもらいたいくらいだ」と、『悪役』としては最高のコメントを残した。

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また、試合後の会見でも、ヤングはニックスファンの感情を逆撫でした。「(罵声チャントについて)要は、自分が正しいプレーをしているということ。それだけ試合に影響を与えられているということだし、相手のファンの反感は、正しいプレーができているということ。プレーで見せつけるだけ」

ヤングの勝負強さ、強心臓ぶりには、ベテランのルー・ウィリアムズも「彼はポストシーズンプレーヤー。それを今日の試合で証明した」と、賛辞を送っている。

第2戦ではヤングに対する風当たりはさらに強くなるだろう。しかし、逆境の時ほど燃えるヤングの闘志に火を点けてしまうかもしれない。MSGでの試合では、ヤングとニックスファンの攻防も勝負の分かれ目になりそうだ。