ジェームズ・ハーデン

「自分にできないことやチームのためにならないことはしない」

4月5日のニックス戦でハムストリングを痛めて以降、欠場が続いていたネッツのジェームズ・ハーデンがスパーズ戦で復帰した。

出場時間が制限されたものの、ハーデンは26分間のプレータイムで18得点11アシスト7リバウンドを記録。ブランクを感じさせないプレーで128-116での勝利に貢献した。

1カ月以上も実戦から遠ざかり、キャリアで最も長くコートから離れたハーデンだが、彼のプレーは少しも錆びついていなかった。ハーデンは「正しいプレーをしている」ことを好調の理由に挙げ、普段通りのパフォーマンスができた秘訣を語った。

「僕は試合を研究しているし、アンセルフィッシュで正しいプレーをしている。だから、自分にできないことやチームのためにならないことはしない。その心構えが僕をとても良い状態に保ってくれているんだ」

この日のハーデンは先発から外れた。ハーデンがレギュラーシーズンでベンチスタートとなったのは、サンダーに在籍しシックスマン賞を受賞した2012年以来のことだった。ハーデンは自身の経験も踏まえ、シックスマンの役割にも触れた。

「僕は賞をもらったこともあるし、シックスマンもマスターした。その役割は簡単で、試合に出て影響を与えること。オフェンスでもディフェンスでも、勝つために必要なことは何でもすることさ」

カイリー・アービングは前節のブルズ戦で負傷し、今日の試合を欠場した。アービング、ケビン・デュラント、ハーデンの『ビッグ3』で注目を浴びたネッツだが、3人が揃って試合をしたのはわずか7試合のみ。3人のうち2人を起用したのが38試合で、デュラントとハーデンのデュオで試合をしたのは今回が2回目だった。

指揮官のスティーブ・ナッシュは、プレーオフに向けて選手のコンディションが最も重要だと語っているが、『ビッグ3』の同時起用はチームの発展に繋がると信じている。

「彼らが何らかのまとまりを形成したり、そのプロセスを早めることができれば、それは素晴らしいこと。しかし、ここには完璧な解決策がないことも認識している。1度や2度の試合で完全にまとまることはないだろう。何よりも重要なのは、プレーオフに向けて彼らがレベルと自信とリズムを高め続けることだと思う」