キャリス・ルバート

ラスト5分半で15-2のラン、エンビード欠場のシクサーズに逆転勝ち

プレーイン・トーナメントのルールができたことで、レギュラーシーズン終盤まで熱い戦いが続いている。東カンファレンスの8位から10位にはホーネッツ、ペイサーズ、ウィザーズが1ゲーム差でひしめき合っている。ようやく戦力が噛み合ったウィザーズはラッセル・ウェストブルックのトリプル・ダブル連発も重なり好調だし、ホーネッツはラメロ・ボールが戦線復帰を果たしてこちらも上向き。一方でペイサーズはチーム内の不協和音が漏れ伝わるなど不穏な状況を乗り越えており、東の首位を走るセブンティシクサーズを相手に勝負強さを爆発させた。

前半を終えて51-62と2桁のビハインドを背負ったペイサーズだが、後半に入ってすぐに点差を詰め、その後は接戦に。そして第4クォーター5分半から15-2のランと圧倒して、103-94の逆転勝利を収めた。

クラッチタイムのビッグランを引っ張ったのはキャリス・ルバートだ。勝ち越し点から7連続得点で一気にリードを広げ、最後もフリースローを落とさず、シクサーズに反撃の機会を与えなかった。24得点を挙げたルバートは「自分たちのプレーができれば勝てると信じていた」と語る。「良い勝利だったけど、僕らはまだ上を目指している。今週はまだ3試合を残しているし、どこまで行けるか試したい」

ペイサーズはこれでプレーイン・トーナメントへの出場を確定させた。それでもルバートが言うように、難しい時期を乗り越えた今の彼らはポストシーズンではなく、レギュラーシーズンの残る3試合を見据えている。中1日の休養日を挟んで、バックスとレイカーズとのホームでの連戦、最終戦はタンパでのラプターズ戦だ。プレーイン・トーナメントに向けて、彼らは順位を上げることよりも、勝って勢いを付けようと考えている。

勝負どころでシュートを決めて雄叫びを上げたルバートがヒーローになったが、実際にクラッチタイムに効いていたのはディフェンスだ。シクサーズのドック・リバースは「負ける時はディフェンスが問題のことがほとんどだが、今日はオフェンスに問題があった」とコメントしている。

シクサーズは連勝が8でストップ。あと1勝で東の1位が確定するが、この試合ではお預けに。ジョエル・エンビードが体調不良で欠場したのが痛手だった。