トム・ホーバス

肩を負傷しリハビリ中の宮澤夕貴「私たちの目標は変わらない」

バスケットボール女子日本代表チームは、今夏に開催予定の東京オリンピックに向けた第3次強化合宿を4月30日から5月9日の期間で実施している。合宿ではチームケミストリーを構築しつつ、前回の第2次合宿からはメンバーが22名から19名に絞られるなどメンバー争いも熾烈な戦いとなっている。

指揮官のトム・ホーバスは今回の合宿について「少しずつオフェンスとディフェンスのコールプレーを増やしています。今回の合宿でもいろいろなことを入れていますが、みんなの頭にすぐに入ったし、すごく頑張っていて良い感じです」と語った。

そして「ウチのチームは絶対にレベルアップしていますし、間違いないです」と自信を見せるが、新型コロナウイルスの影響で対外試合ができていないこともあり「どこまで来ているかが分からないから、他の国と試合をすることが大事」と続けた。

「でも、第2次合宿はケガの影響もあって少ししか練習に入っていなかった三好(南穂)と林(咲希)が、今回から全部入っています。あの2人は距離が長いシュートを打てるし、良いシューターなので、彼女たちが入ってウチのバスケが本当にきれいになりました」

12月に右膝前十字靭帯断裂の重傷を負った渡嘉敷来夢はまだ練習には参加できていないが、11月に前十字靭帯損傷を負った司令塔の本橋菜子については「少しずつ練習に入っていて、明後日からは5対5にも参加します。すごく良いコンディションです」と状態を明かした。

肩を故障している宮澤夕貴についても「まだ練習には入っていないけど、彼女もこの合宿でコンディションがすごく良くなってきている」と言う。その宮澤本人は「身体も肩も調子は上がって来ているところです。これからどこまでバスケットに近い動きができるかというところなので、できるだけ早く復帰できるように今は頑張っています」と会見で語った。

まだ、リハビリ中ではあるが「今はシュートが打てるようになって、シューティングも徐々に始めているところです」とも明かした宮澤は、まずは復帰することが第一だが、チームについては「メンバーの誰かがケガをしても私たちの目標は変わらないので、そこに向けて全員でやっていきたいです」と力強い思いを語っている。