八村塁

ウェストブルック「僕のスタイルをみんなが受け入れてくれている」

ウィザーズvsキャバリアーズの一戦は第3クォーターを33-16と圧倒したウィザーズがすべてのクォーターで上回り122-93で圧勝した。

6点リードで迎えた第3クォーター、ウィザーズはフィールドゴールが10本中1本しか決まらずに、得点が伸び悩んだ。それでも、スイッチの際に声を掛け合い、ローテーションもスムーズにいくなど、ディフェンスで我慢したことでリードを保った。

すると、ブラッドリー・ビールのアリウープやダービス・ベルターンズの3ポイントシュートなどで流れをつかみ、約4分間で13-2と一気に走った。ゴール下にパスを通されても、シュート直前のボールを弾くことで失点を許さず、トランジションも機能。ターンオーバーを何本も誘発したディフェンスの強固さが光り、このクォーターの失点をわずか16に抑えて、点差を20の大台に乗せて、そのまま押し切った。

八村塁は序盤にミドルシュートを沈めると、トップの位置から3ポイントシュートも成功させる。さらにはボールプッシュからフィニッシュまで持っていきフリースローを獲得するなど、第1クォーターだけで9得点を記録。第2クォーターには、3ポイントシュートを打つと見せかけて相手のチェックをかわし、ジャンプシュートを沈めて2桁得点に乗せた。

後半はジャレット・アレンにブロックショットを受けるなど、無得点に終わったが、11得点5リバウンド1アシスト1スティールを記録。大量リードのおかげで最終クォーターに出番はなく、プレータイムを23分に抑えられた。

ただ一人、プレータイムが30分を超えたラッセル・ウェストブルックは15得点12リバウンド11アシストを記録し、今シーズン31回目のトリプル・ダブルを達成した。抜群のリーダーシップでチームを牽引するウェストブルックは試合後の会見で、リーダーとしての在り方について触れた。

「僕は優しくアドバイスをするタイプじゃないけど、僕に悪気がないことをみんな分かってくれていて、チームのみんなが僕のリーダーシップのスタイルを受け入れてくれている」

また、指揮官のスコット・ブルックスは「ここ1カ月半くらい、毎試合日替わりのヒーローが出ている。予測していない選手が貢献してくれている」と、好調なチームの要因を語った。

今日の勝利で、試合のなかった9位ペイサーズとのゲーム差を0.5に縮めた。この好調を維持できれば、1.5ゲーム差で追うホーネッツを抜き、8位でのプレーイントーナメント進出も可能だ。