指揮官ウィリアムズ、指揮して2年目でサンズをプレーオフへ導く
サンズは現地4月28日、クリッパーズに109-101で勝利し、2009-10シーズン以来となる11年ぶりのプレーオフ進出を決めた。
この試合ではクリス・ポールがゲームハイの28得点と10アシストのダブル・ダブルを挙げ、デビン・ブッカーも21得点6リバウンド3アシストを記録。サンズが誇るバックコートデュオだけでなく、ベンチから出場したキャメロン・ペインが15得点、フランク・カミンスキーも13得点を挙げるなど、6選手が2桁得点を記録し、クリッパーズに一度もリードを許すことなく、サンズが勝利を収めた。
エースのブッカーはNBAキャリア6シーズン目にして、初めてとなるプレーオフ進出を決め、「最高の気分だよ。ずっとこの時を待っていたんだ。5年間も口を閉ざしていたからね」と喜びを語ると、こう意気込んだ。「僕を信じてほしいし、プレーオフが楽しみだよ。願わくば、満員の会場でプレーしたいね。会場や街全体の雰囲気を高めて、エネルギーをもたらしたい」
一方のポールは、これで11年連続でプレーオフ進出となった。今シーズンは出場した60試合すべてで先発を務め、平均16.1得点、8.7アシストを記録。持ち前のリーダーシップとゲームメーク力を発揮してチームを牽引し、サンズのプレーオフ進出に貢献した。
しかし、いくら経験と実力があっても、プレーオフから10年も遠ざかっているチームをプレーオフに導くことは簡単ではなかったはずだ。それでもポールは「それほど難しいことではないよ。それが仕事だからね。毎日、毎日、やるべきことをしていたら、こういう日が訪れるものさ」と語った。
指揮官のモンティ・ウィリアムズは、長らく低空飛行だったサンズを指揮して2年目でプレーオフ進出を果たし「こんなに短期間で、ここまで来られるとは思わなかった」とコメント。それでも「今さっき選手には伝えたけど、私たちはもっとやるべきことがあるし、目指すべき場所がある。私たちはまだ満足なんてしていない」と気を引き締めつつ、こう続けた。
「選手は一生懸命プレーしてくれたし、私が求めたことをすべてやってくれた。まだ満足はしていないが、彼らの戦いぶりには満足しているし、うれしく思う。プレーオフ進出は球団にとって大きな意味があるし、街や州のファンにとっても特別な瞬間となったはずさ」