ポール・ジョージ

ジョージは直近の7試合で6度目の32得点以上

西カンファレンス3位のクリッパーズが同6位のトレイルブレイザーズと対戦。

クリッパーズはカワイ・レナードが右足の痛みで欠場し、ブレイザーズはデイミアン・リラードがハムストリングの痛みで3試合連続欠場とエースを欠いた。だが、それぞれのエースの相棒を務めるポール・ジョージとCJ・マッカラムが奮起し、試合は最後までもつれる接戦となった。

クリッパーズはジョージが33得点11リバウンド2スティールと攻守に活躍し、ラジョン・ロンドはベンチ出場ながらもチームトップの7アシストを記録してチームを盛り立てた。一方のブレイザーズもマッカラムがチームハイの28得点を挙げ、今シーズン途中に加入したノーマン・パウエルが23得点と一歩も引かなかった。

シーソーゲームとなったが、エースの勝負強さが勝敗を分けた。最終クォーター残り33秒、ジョージの得点で1点差に迫ったクリッパーズは続くディフェンスでマッカラムにダブルチームを仕掛け、パスを選択させた結果、パウエルの3ポイントシュートが外れる。逆転のポゼッションを得たクリッパーズはジョージがドライブを仕掛け、マッカラムからファウルを誘発。残り時間は4.8秒、ジョージがこのフリースローを2本とも成功させて逆転。そして、マッカラムのプルアップが外れクリッパーズが辛くも逃げ切った。

ジョージは直近の7試合のうち、6試合で32得点以上を記録と絶好調。指揮官のタイロン・ルーは「彼が我々を支えている」とジョージを称賛した。「彼は得点するだけでなくチームメートをより良くして、本当にステップアップしている。今日は完璧な試合で必要なすべてをこなしてくれた」

一方、ラストショットを決められなかったマッカラムは「競ったと思う。勝つために十分なことをしたと思うが、ただうまくいかなかった」と肩を落とした。

ブレイザーズの指揮官、テリー・ストッツもマッカラムと同様の意見を示した。「今夜のプレーは良かった。素晴らしいチームを相手に良く戦った。最後の1分でいくつか勝つチャンスがあったが、それを生かしきれなかった」

ブレイザーズはプレーイントーナメントに出場せずにプレーオフに進出できる6位をキープしているが、直近10試合の成績は3勝7敗と下降気味で、特に上位チームとの対戦を落としている。7位マーベリックスが1.5ゲーム差に迫っているため、次節の4位ナゲッツ戦を落とすようだと、プレーイントーナメントも視野に入れなければならない。