ステフィン・カリー

絶好調のカリー、コービー&ジョーダン超えを達成

ステフィン・カリーの勢いが止まらない。東カンファレンス首位シクサーズのホームに乗り込んだウォリアーズはカリーが17本中10本の3ポイントシュート成功を含む49得点の活躍を見せ、107-96で勝利した。

シクサーズはベン・シモンズとトバイアス・ハリスが欠場したが、ジョエル・エンビードを筆頭にダニー・グリーンやセス・カリーの3ポイントシュート成功もあって、前半を55-55の同点で終えた。

後半に入っても拮抗した展開となったが、カリーのアンストッパブルなパフォーマンスがウォリアーズを勝利に導いた。最終クォーター残り7分17秒、マティス・サイブルにダンクを食らい、逆転を許したウォリアーズはカリーをコートに戻す。カリーは厳しいマークを受けながらも巧みにスクリーンを使い、タフな3ポイントシュートを次々と沈めていった。残り1分8秒、カリーがステップバックの3ポイントシュートを成功させ、リードを9点に広げたところで勝負アリとなった。

カリーはラスト7分間に20得点を集中させる勝負強さを発揮。この活躍には指揮官のスティーブ・カーも「どこか美しいものがある。本当に芸術だ」と脱帽した。「彼がやっていることは見ていて素晴らしい。彼が今やっていることはNBAの歴史の中で誰もやったことがないことだ。ドリブルからのシュート、スクリーンからのシュート、オフボールでの狂人のような動きなど、あらゆることをやってのけている」

シクサーズのドック・リバースヘッドコーチもカーの意見に同意するしかなかった。「彼のような活躍を見たことがない。彼のようなやり方でスコアした選手はいないと断言する」

カリーは11試合連続で30得点以上を記録。33歳以上の選手による連続30得点以上の記録はコービー・ブライアントが保持していた10試合だったが、カリーが最多記録を更新した。また、4月に入って絶好調のカリーは5度目の40得点以上となり、マイケル・ジョーダンとコービーを抜いて、33歳以上の選手の月間40得点以上の最多記録をも更新した。

勝率5割というチームの成績はカリーをMVPレースから遠ざける可能性があるが、カリーがリーグ最高の選手の一人であることに変わりはない。