アンドレ・ドラモンド

写真=Getty Images

代表ミニキャンプ中もロングシュートを猛特訓

ピストンズのアンドレ・ドラモンドといえば、NBA屈指のビッグマンの一人で、特にオフェンシブリバウンドを奪う能力では他を圧倒している選手だ。その彼はこの夏、新たな武器を身に着けるため猛特訓を行なっている。

7月末にラスベガスで開催されたアメリカ代表ミニキャンプに参加したドラモンドは、チームメートのブレイク・グリフィンと3ポイントシュートで対決する様子が見られた。練習中の遊びにも見えたのだが、ドラモンドは真剣に3ポイントシュート習得に時間を割いているという。

キャンプ中、ドラモンドは『The Score』に「実戦でやらないことはコート上ではしない。今の時点でやっていることは、来シーズンに向けた準備の一環。来シーズンは3ポイントシュートを打つつもりだ」と語った。

ドラモンドがキャリア6年で放った3ポイントシュートは合計30本で、成功数はわずか5本のみ。しかし、今オフには「毎日、練習場から出る前に200本の3ポイントシュートを打っている」と話すほど真剣だ。

ドラモンドは、ピストンズのコーチに言われて取り組んでいるのではなく、自発的にコーナーからの3ポイントシュート習得を自らに課している。「コーナーからの3ポイントシュートもそうだし、ハンドリング、バスケット周辺でのボールタッチにも力を入れているんだ。これらのプレーのレベルを上げられれば、もっと可能性が広がる。きっと面白いシーズンになるよ」

ドラモンドは有言実行の男だ。1年前には昨シーズンまでキャリア平均38.1%だったフリースロー成功率の改善に取り組み、シュートをリリースするまでのルーティンを変えたことで成功率が60.5%にまで上昇した。

コーナーからの3ポイントシュートをモノにできれば、ピストンズのオフェンスの幅も広がり、グリフィンや先発ポイントガードのレジー・ジャクソンがアタックするスペースも生まれやすくなる。オフの成果が見られるかどうか。ドラモンドの『ストレッチ5』化計画に注目だ。