渡邊雄太

得失点差を表す数値はチーム最高となる+7

ラプターズvsレイカーズの一戦は序盤から攻守が噛み合い、前半で26点のリードを奪ったレイカーズがそのまま押し切り110-101で勝利した。

ラプターズはカイル・ラウリーとフレッド・バンブリードが、レイカーズはレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスがそれぞれ欠場と主力が不在。さらに第1クォーター残り2分34秒には、ハードファウルを受け、デニス・シュルーダーを投げたOG・アヌノビーと、それに激昂したモントレズ・ハレルの両者がダブルテクニカルファウルで退場となった。

28-40で迎えた第2クォーター、渡邊雄太に出番が訪れる。すぐさま左コーナーから3ポイントシュートを打つシーンが巡ってきたが、カイル・クーズマのシュートチェックの前にこれを決められない。それでも、直後には同じ位置からドライブで2人を抜き去り、ディアンドレ・ベンブリーのダンクをお膳立てする好アシストを見せた。しかし、連続で3ポイントシュートを許すなど、ディフェンスの崩壊を止められず渡邊はわずか3分半で交代となった。

その後も攻守ともに圧倒されたラプターズは34点ビハインドとなった残り4分に、再び渡邊をコートに送り出す。渡邊はクーズマの3ポイントシュートをエアボールにするタフなディフェンスを見せ、直後にはドライブからマルク・ガソルのファウルを受けつつシュートもねじ込み、3ポイントプレーを成功させた。

最終クォーターには1on1を仕掛けるアレックス・カルーソにシュートブロックをお見舞い。さらにシュルーダーからもファンブルを誘い、そのこぼれ球を拾った渡邊はそのままプッシュし、ダンクを成功させた。渡邊は残り32秒にも得点を決めるなど、大敗ムードの中でも最後まで集中を切らさずにプレーし続けた。

渡邊は今シーズン3番目に長い20分のプレータイムで8得点3リバウンド2スティール1ブロックを記録。得失点差を表す数値がチーム最高となる+7を記録したように、渡邊の貢献度は高かった。試合には敗れたが、30点以上あったビハインドを1桁に戻したことも含め、渡邊にとっては大きなアピールとなった。