「優勝候補でないことは明らか」と認めるウォリアーズ指揮官スティーブ・カー、選手のモチベーションを刺激できるか

「優勝候補でないことは明らか」と認めるウォリアーズ指揮官スティーブ・カー、選手のモチベーションを刺激できるか

2021/04/04 12:00
スティーブ・カー

「チームが良くなる余地はあるし、さらに前進できると思っている」

現地4月2日、ウォリアーズはラプターズに77-130の敗れた。ステフ・カリーとドレイモンド・グリーンが揃って欠場しているとはいえ、ラプターズは3月を1勝13敗と破滅的な成績で終えており、ここでの1勝をアテにしていた計算は外れた。ブルズに勝利し、ヒートを相手に敗れたものの粘り強く戦っていたウォリアーズにとっては、積み上げてきたものがすべて崩れてしまうような大敗だ。

ウォリアーズを率いるスティーブ・カーは「情勢が悪くなると、我々は戦う気力を失ってしまった」と語る。「ステフとドレイモンドがいなくて状況が悪化した時に、舵取りができない。我々はまず必要であるはずの、自分たちの内面での戦いができなかった。それでただ蹂躙されるだけの試合になってしまった」

この試合で分かったのは、カリーとグリーン抜きでは今のウォリアーズが昨シーズン最下位だったチームとさほど変わらないこと。カリーとグリーンが万全であっても、優勝候補と見なすことは到底できない。プレーオフに進出できるかどうかのチームだ。

さらにグリーンは「キャリアのこの時点で、プレーインゲームにモチベーションを見いだすことはできない」と発言した。グリーンがやる気を失ってしまえば、そこでウォリアーズのシーズンは終わったようなもの。この発言に対して指揮官カーは「その言葉が私のモチベーションを上げてくれるよ。もっとチームが良くなる余地はあるし、さらに前進できると思っている」と回答する。

「今の状態で優勝候補でないことは明らかだから、ドレイモンドの言うことも理解できる。何年も優勝争いをしてきたのに、この順位表を見て『プレーインに参加するために頑張るぞ』とはいかないものだ。我々が慣れ親しんできた状況とは大いに異なるが、これが今の現実だ。すべてのことがチームとして前進するために大事だし、プレーオフ進出は次のシーズンに向けた足掛かりとして大きな成果となる。だから、もっと大きなものを思い描いて考えてほしい」

グリーンも揺れ動いている。「プレーインの枠を争ってもモチベーションは上がらない」と発言すると同時に「僕は負けず嫌いで、どの試合にも勝ちたい」という気持ちの強さも見せている。

グリーンのプライドをどう刺激し、前向きな気持ちを取り戻させるか。意気消沈する若手たちを、どうやってもう一度奮起させるか。モチベーションには事欠かない状態で挑戦者たちを退けるための策を練っていたスティーブ・カーにとっても、選手のやる気を奮い立たせなければ試合にならない今の状況は厳しいに違いない。ただ、モチベーターとしての彼の手腕によって、ウォリアーズが今シーズンどこまで行けるか、そして次のシーズンに向けたどんな足掛かりを作れるかが左右される。

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