川崎はロスター全員が得点を挙げる
川崎ブレイブサンダースvs三遠ネオフェニックスの第1戦は、全選手が得点を挙げた川崎が103-74で勝利した。
アジア特別枠のサーディ・ラベナとネナド・ミリェノヴィッチ、カイル・ハントによる『オン3』に加え、日本人ビッグマンの太田敦也と高さのある先発ラインナップを起用した三遠に対し、川崎はディフェンスリバウンドからのトランジションバスケを許し、立ち上がりの3分半は8-8と拮抗した。
しかし、川崎はパブロ・アギラールを投入して、ジョーダン・ヒースとニック・ファジーカスのビッグラインナップを敷くことで、三遠の高さのアドバンテージをなくす。ディフェンスの強度も高く、バックコート陣がプレッシャーを与えつつ、インサイドではビッグラインナップが締めることで、三遠に自由なスペースを与えずにタフショットへと追いやった。
それに対して川崎はフロアバランスが良く、ワイドオープンを作ってはイージーにシュートを沈めていく。そしてディフェンスリバウンドからの速攻やファジーカスとの合わせなどでヒースの3連続ダンク、アギラールの連続3ポイントシュートで勢いに乗った川崎が、第1クォーターで19-0のランを見せた。
その後も三遠のボックスワンなどのチェンジングディフェンスに対しても、その都度対応してみせる。ボックスワンをされれば死角となったスペースから得点を重ね、通常のゾーンに対してもキックアウトからの3ポイントシュートなどで攻略。セカンドユニットが出ても川崎のリズムは変わることなく、27点のリードを奪って前半を終えた。後半になるとディフェンスのギアを上げた三遠を前に、前半のようなワンサイドゲームとはならなかったが、最大32点のリードは大きく、川崎の快勝となった。
この試合で川崎はロスター全員が得点を挙げ、アシスト数も33-19とするなど、チームオフェンスを展開しての勝利となった。17得点11リバウンド4アシスト5ブロックを挙げたヒースは、試合後のコートインタビューで「個人的にも良かったし、チームとしても良い試合ができました。チームで33アシストを記録して、ターンオーバーは9本に抑えることができたので、チームとして良かったです」と振り返った。
一方、完敗を喫した三遠だが、後半は激しいディフェンスからオフェンスへ勢いを繋げることで、第3クォーターは25-25、第4クォーターも22-23と拮抗するなど、気持ちを切らすことなく最後まで戦ったことは次戦に繋がるはずだ。
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