ジョエル・エンビード

写真=Getty Images

大物選手獲得に失敗したからこその『継続路線』

昨シーズンのセブンティシクサーズは、予想外の躍進を遂げた『サプライズチーム』だった。それまでは典型的なドアマットチーム。有望な若手を多数擁しても、開幕前の時点では「プレーオフ争いに絡めるかどうか」という評価だったが、実際には年間52勝を挙げ、東カンファレンス3位でプレーオフに進出。セカンドラウンドでセルティックスに敗れたものの、ジョエル・エンビード、ベン・シモンズを中心とするチームの将来性をアピールする1年となった。

シクサーズはこの夏にフリーエージェントになったレブロン・ジェームズの獲得に乗り出したが、レブロンはレイカーズを選択。カワイ・レナードをスパーズから獲得するためのトレード交渉もうまく行かず、ビッグネーム獲得には失敗した。それでもシクサーズの高評価は変わらず、セルティックスやラプターズとともに東の優勝を争うと見られている。

週末に開催されるNBAアフリカゲームに出場するエンビードは、「昨シーズンのチームは52勝を挙げた。誰も想像していなかったことをやったんだ」とコメント。来シーズンについても「やり方は変わらない。自分たちのプレーをするだけだよ」と続けた。

レブロンやレナードといった大物が加入していたら、多少なりともチームのスタイルは変化していただろう。大物の獲得に失敗したからこそ、継続路線で新シーズンを戦うことができるとも言える。

新シーズンのシクサーズは『サプライズチーム』からの脱却。東カンファレンスの強豪として認められるには、好成績を安定して残すことが必要になる。エンビードもケガなくシーズンを通してフル回転すること、またシュートセレクションの改善が求められ、これをクリアできれば選手としての評価はまたもう一段階上がるはずだ。

レブロンがいなくなって混戦となるであろう東カンファレンスで、シクサーズとエンビードはどれだけのインパクトを残すことができるだろうか。