デイミアン・リラード

リラードのディープスリーを批判した過去

今年のNBAオールスターゲームはチーム・レブロンが先に『ファイナルターゲットスコア』に到達し、170-150で勝利した。そして、この170点目は、トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードがハーフコートライン付近から放った超ロング3ポイントシュートによるものだった。

チーム・レブロンの一員としてオールスターに出場したクリッパーズのポール・ジョージは、次々とディープスリーを沈めたリラードに対し「彼のシュートレンジはクレイジー」と称賛のコメントを送った。

リラードは数々のクラッチシュートを沈め、終盤に得点を量産することから『デイム・タイム』と呼ばれるほどの勝負強さを兼ね備えている。2019年のプレーオフ、サンダーとの第5戦ではジョージの眼前でステップバックからのディープスリーを成功させた。チームをシリーズ突破に導いたこのラストショットはリラードを語る上で欠かせないハイライトとなっている。

ジョージはこの試合後、リラードのシュートについて「誰が何と言おうと、あれはバッドショットだった」とコメントし、世間から批判を浴びた。

オールスターのラストショットを含め、リラードが数々のディープスリーを決め続けていることを目にしてきたジョージは「プレーオフでリラードのショットをバッドショット呼ばわりして批判されたけど、ようやく理解できたよ」と観念したようだ。「ただ単にハーフコートから狙っているのではなく、あれが彼のシュートレンジなんだ。つまり、あの男のシュートレンジはクレイジー。彼ならもっと遠くからでも決められるだろう。そういったシュートを何度も見てきたしね」

今シーズンのジョージは3ポイントシュート成功率45.0%とキャリアハイの数字を残している。キャリア通算でも38.4%と3ポイントシュートを得意としているが、ディープスリーを打つかどうかは分からないという。「僕があのレンジからシュートを狙うかは分からない。あのレンジからでもシュートを狙えるけど、ショットクロックが少なくなった時やハーフタイム前、クォーターの終了前くらいだろうね。ハーフコートオフェンスの一部としてディープスリーを狙うことはないと思うよ」

「リラードのラストショットはバッドショットだったか」と問われたジョージは「素晴らしいシュートだった」と笑顔を見せた。