ロバート・ドジャー

写真=B.LEAGUE

重い展開での『1本欲しい場面』を託せる存在

三遠ネオフェニックスは昨日、ロバート・ドジャーと新シーズンの契約を結んだことを発表した。ドジャーはBリーグ初年度の2016-17シーズンから三遠でプレーし、これで3シーズン目を迎えることになる。

ドジャーは206cm102kgと細身だがフィジカルが強く、しなやかな動きから多彩なシュートで得点を量産するパワーフォワード。三遠でのデビュー戦となったBリーグ開幕節でNBL王者の川崎ブレイブサンダースから連勝を挙げる最高のスタートから、エースの重責を担い続けている。

藤田弘輝ヘッドコーチも就任3年目。チーム一丸のディフェンスで相手の長所を消した上で、攻守両面で効率の良さを極めて粘り勝つスタイルを追求する上で、スコアが動かない重い展開での『1本欲しい場面』を託せるドジャーの存在は大きい。もちろん、チームディフェンスの遂行力が高いのも三遠向きだ。

チームとしての土台は出来上がっており、そこでドジャーの役割も確立されている。そうなると、あとはどれだけ良好なコンディションを保ってシーズンを戦えるかが問われる。昨シーズン、ドジャーの出場は36試合のみ。右ひざのケガで開幕から欠場が続き、12月に復帰した時点でチームは8勝11敗と借金生活。その後はチームを引っ張ったが、勝負の終盤戦で再びコンディションを崩してスタメン落ちも経験。ドジャーの調子が落ちるのと連動するように、チームも失速。チャンピオンシップ進出を逃すことになった。

外国籍選手の起用ルールが変更される新シーズンのBリーグでは、外国籍選手には長い時間コートに立つことが求められる。しかも平日開催が増えて『9日間で5試合』というスケジュールがしばしば入ってくる状況で、コンディション管理には細心の注意が求められる。

ドジャーはクラブを通じて次のコメントを発表している。「三遠ネオフェニックスの素晴らしいブースターの皆さんにお会いできること、そしてチャンピオンシップで勝利するという目標を追求するチームに帰れるのをとても楽しみにしています!」

三遠の新シーズン開幕は10月6日、ホーム豊橋市総合体育館に京都ハンナリーズを迎え撃つ。