「優勝できなければ、僕は史上最高のブレイザーにはなれない」
デイミアン・リラードは、忠誠心を体現する選手だ。チームの成績がどうであれ、彼はトレードを求めたり、不満を言うこともない。2012年にNBAドラフト全体6位でトレイルブレイザーズから指名されて以来、同球団一筋でNBAキャリアを歩んでいる。
昨シーズンは平均30.0得点、8.0アシスト、3ポイントシュート成功率40.1%を記録し、軒並みキャリアハイを更新。そして、今シーズンの現地1月1日に行われたウォリアーズ戦で34得点を記録し、通算1万5013得点に到達。1万5000得点以上を挙げたフランチャイズ史上2番目の選手になった。
通算得点のフランチャイズ記録1位はクライド・ドレクスラーの1万8040得点だが、このペースで行けば来シーズン中には抜くことが可能だろう。また、アシスト数でも現在は4218本で3位だが、ドレクスラーの4933本を抜いて、歴代2位になるのも時間の問題だ。2019年の夏に2021-22シーズンから適用される4年総額1億9100万ドルのスーパーマックス契約を結んだリラードなら、今後も数々のフランチャイズ記録を更新していくはずだ。
そんなリラードは以前から「トレイルブレイザーズ史上最高の選手になりたい」と公言しており、先日の『The Athletic』の取材であらためて、「僕たちはもっと向上して、ゲームで勝ち続けて、最終的にはチャンピオンシップを勝ち取る必要がある」とコメントした。
「もし僕たちがチャンピオンになることができれば、目標を達成できたと言える。だが、もし優勝できなければ、僕は史上最高のブレイザーにはなれない。でも、僕はそうなる日が来ると思っているし、その日はもう近くまで来ているよ」
ブレイザーズは現在18勝10敗で西カンファレンス4位に位置し、2月9日のマジック戦から6連勝を記録している。不屈の闘志を持つリラードがチームを引っ張るブレイザーズが、1977年以来のNBA優勝を成し遂げる日はそう遠くないだろう。