富山グラウジーズ

苦しい時間が続く中でもリバウンドを徹底し得点へ繋ぐ

富山グラウジーズvs秋田ノーザンハピネッツの第2戦。終盤まで拮抗した戦いが続いたが、富山が79-76で勝利し、ホームで連勝を飾った。

序盤は富山がリバウンドをモノにすることでリズムをつかんでいく。また、コンディション不良のため直近3試合を欠場していたジュリアン・マブンガが、積極的なドライブやディフェンスリバウンドからのコースト・トゥ・コーストでチームに勢いを与える。大黒柱のジョシュア・スミスもインサイドで身体を張り、セカンドチャンスポイントをモノにすると、第1クォーターの残り2分で21-10とリードを広げる。

しかし、ここから秋田の時間が訪れる。秋田はディフェンスのギアを上げ富山からターンオーバーを誘発して勢いを止める。大浦颯太と保岡龍斗の連続3ポイントシュートもあり、3点差まで縮めて第1クォーターを終えた。第2クォーターも秋田は前線から富山にプレッシャーをかけることで、オフェンスを組み立てさせない。ハーフコートに入ってもパスコースを塞ぐ守りで個のプレーへと追い込むと、このクォーターだけで富山から8本のターンオーバーを奪った。オフェンスではカディーム・コールビーがスミスとのスピードのミスマッチを突き、第2クォーターだけで7得点を挙げてチームを牽引し、秋田が3点のリードを奪って試合を折り返す。

37-40と富山が追いかける展開で迎えた第3クォーター。松脇圭志の連続得点もあり、開始1分半で同点になると、ここからは拮抗した戦いが続く。そして58-58と同点で迎えた最終クォーター。秋田は開始1分でアレックス・デイビスが4つ目のファウルを、さらにその1分後にはコールビーが5つ目となるオフェンスファウルを犯して退場に。富山は秋田のファウル事情を見てインサイドから得点を稼いだが、秋田のトランジションバスケを止めることができずにリードを奪うことができない。

そして73-73と同点で迎えた残り2分。これまでインサイドを支配してきたスミスが違いを見せる。スミスが高い位置でボールを受け取り秋田のディフェンスを引き寄せると、逆サイドでフリーになった宇都直輝に冷静にパスを繋ぎ75-73とリードを奪う。その後も富山はスミスを起点に攻めを展開すると、今度はインサイドでダブルチームで対応されながらもパワーで押し切り残り45秒で3点プレーとなるバスケット・カウントを奪い、78-73とリードを広げた。その後、中山拓哉に3ポイントシュートを許し残り14秒で2点差に詰められたが、最後まで逃げきり79-76で勝利した。

この試合で富山はスミスが24得点10リバウンド、マブンガが13得点19リバウンドと、ともにダブル・ダブルをマーク。富山は試合を通して17本のターンオーバーを犯し、オフェンスでなかなかリズムをつかめない時間が続いたが、リバウンドを50-30とし、セカンドチャンスポイントを19-8と圧倒することで勝利をつかんだ。