「いつだって懸命にプレーする。それが彼のやり方だ」
レイカーズは現地2月4日に行われたナゲッツ戦で、114-93の快勝を収めた。
カイル・クーズマはベンチから25分出場し、11得点3リバウンド3アシスト2スティール2ブロックを記録。攻守に渡る献身的なプレーでチームの勝利に貢献した。とりわけ秀でた数字ではないが指揮官のフランク・ボーゲルは試合後の会見で「彼は今とても安定しているよ」とクーズマについてコメントした。
「クーズマは自分に求められていることを理解できるようになって、落ち着いてきた。コート上でも自分本位ではなく、求められていることをやってくれる。その中で、クーズマは自分自身に対して『スター選手』という役割を与えているんじゃないかな。だから、コートに入れば3ポイントシュートを沈めてくれるし、アグレッシブなオフェンスができている。選手によってはこちらからやる気を引き出す必要があるけど、クーズマはその必要がない。いつだって懸命にプレーする。それが彼のやり方だ」
NBAキャリア4年目を迎えるクーズマは、3年目の昨シーズンにNBA優勝を経験。一見、順風満帆なNBAキャリアに見えるが、彼がチームから求められる役割は毎シーズン異なった。ルーキーイヤーから主力の一員として活躍し、2年目はレブロン・ジェームズの右腕としてプレー。しかし、3年目の2019-20シーズンのレイカーズはレブロンとアンソニー・デイビスの両エースが中心のチームとなり、クーズマはセカンドユニットとして彼らを支える役割に回った。また、彼自身が好調だろうが不調だろうが、彼はいつもトレード候補に挙げられていた。
それでも自身の役割を受け入れて、チームのために献身的なプレーを続けることで指揮官からの信頼をつかんでいる。また、ナゲッツ戦を見ていたウォリアーズのドレイモンド・グリーンは、自身のTwitterで「クーズマは勝者のバスケットをしている。これは驚くべき成長だよ」と称えた。
レブロンとデイビスというスーパースターを擁するレイカーズでは、クーズマがスコアラーになる必要はない。だが、彼はチーム状況を理解して、今ではロールプレーヤーとしての役割を受け入れて全うしている。