ルーキーのエレビーは攻守に渡りチームに貢献
現地2月4日に行われたトレイルブレイザーズvsセブンティシクサーズの一戦。ブレイザーズが、東カンファレンス首位のシクサーズを121-105で下した。
ブレイザーズは、デイミアン・リラード、CJ・マッカラム、ユスフ・ヌルキッチ、ザック・コリンズ、デリック・ジョーンズJr.といった主力メンバーがケガのため欠場した。それでも、ギャリー・トレントJr.が24得点、アンファニー・サイモンズが14点を記録し、ドラフト2巡目の全体46位で指名されたルーキーのCJ・エレビーは、キャリア最長となる31分の出場でキャリアハイの15得点7リバウンドを記録するなど、若手が奮闘して勝利に貢献した。
17得点18リバウンドを記録したエネス・カンターは試合後の会見で、「デイムはウチで一番の選手であり、僕たちのスーパースターだ。だが、今日の試合では他のメンバーが素晴らしい仕事をしてくれたね」と若手の奮闘ぶりを称えた。
特にルーキーのエレビーは、ここまで8試合の出場でプレータイムは平均5.5分となかなかチャンスを得られずにいた。カンターは「彼はいつも誰よりも早くジムに来て、最後まで残っている。僕は彼のその姿勢が好きだし、僕たちのルーキーがようやく動き出したよ」とエレビーの活躍を喜んだ。
ブレイザーズの指揮官テリー・ストッツは、「彼のディフェンスが素晴らしかった」とエレビーを称えた。「彼はアグレッシブにプレーしてくれたし、タフなリバウンドも何本か取ってくれた。ハードなディフェンスでチームに貢献してくれた。彼はチームメートのプレーを見ているだけでなくて、それを自分のモノにしてコートで体現してくれたね」
そのエレビー自身は、「あまり考えすぎないようにして、とにかくチームメートを信じていた。今日はみんながいつも以上のエネルギーを持っていて、それがチーム全体に伝染していったと思う」と冷静にコメントした。
主力の欠場が相次ぐ中で、与えられたチャンスをモノにできる若手がいることはチームにとって頼もしい限り。ブレイザーズはリラードとマッカラムの強力バックコートコンビを擁するが、『2枚看板』に依存する部分が大きく、彼らは常に満身創痍での戦いを強いられる。特にプレーオフで上位に行くには、チーム全体の底上げが欠かせない。ブレイザーズは現在12勝9敗で西カンファレンス5位につけているが、今後は若手の成長がチームに大きな影響を与えるはずだ。