目標であり、あこがれの「並里選手を超えます」

琉球ゴールデンキングスは特別指定選手としてチームに加入する、福岡第一のハーパージャン・ローレンス・ジュニアの入団会見を行った。

福岡第一のエースとして取材慣れしているはずのハーパーだが、大勢のメディアが集まる初の会見とあって最初は緊張していたという。それでもそんな素振りを見せず、自分の言葉を並べた。琉球への入団が決まった感想を聞かれたハーパーは「子供の頃からキングスの試合を見に行っていて、あこがれの存在。そのキングスに入団することができたのは夢のようです」と語った。

同席した安永淳一取締役はハーパーが琉球のファンクラブに入っていたことを明かし、獲得に至った思いを語った。「小学校や中学校にどのような選手がいるか常に情報を集めていて、中学校の頃から選手として存じ上げておりました。また、キングスのファンクラブの名簿の中にハーパーという名前があり、ファンクラブに入ってくれていたので、昨日今日知ったというわけではありません。そんな彼が素晴らしい選手に成長してくれたということで、喜ぶだけじゃなくさらに彼が成長するために協力できればと思っています」

初めて琉球の試合を観戦したのは7歳の頃だったという。そして、それをきっかけにハーパーはバスケットボールを始めた。その後、コザ中学、福岡第一に進学したが、同じ進路をたどり、琉球の先発ガードを務める並里成を目標の選手に挙げた。

「同じポイントガードとして僕はまだまだなので、並里成選手から多くのことを学びたい」と語ったハーパーだが、すでに並里からアドバイスをもらい、一緒にトレーニングに励んでいるという。そして、やや言わされた感は否めないが「並里選手を超えます」と力強く言い放った。

試合登録に関して、安永取締役は2月6日、7日に開催されるレバンガ北海道とのホームゲームが一つの目安になると語った。ただ、ハーパーは超高校級プレーヤーであるものの、琉球はリーグ屈指の強豪であり、プレータイムは確約されていない。ハーパーも「活躍というより、練習でいろんな選手からたくさん学んで大学で頑張りたい」と、プロが甘くないことを理解している。

向上意欲の強いハーパーは会見後にもかかわらず、チーム練習に参加したとのこと。難しいチャレンジにはなるだろうが、東海大に戻る前にBリーグの舞台でプレーするハーパーの姿が見てみたい。