カイリー・アービング

安全衛生プロトコル違反であれば罰金と隔離に

ネッツのカイリー・アービングは『個人的理由』でチームを離れ、現地1月12日のナゲッツ戦で4試合連続の欠場となった。ケガではなく、新型コロナウイルス関連でもない欠場が長引くことで批判の声が高まる中、カイリーがパーティーを楽しんでいる動画がSNS上に出回ったことで、騒ぎはまた大きなものになっている。

クラブのステージ上で誕生日ケーキのローソクを吹き消しているのはカイリーの姉だ。それをカイリーはにこやかに見守っており、彼らを前に大勢の客が盛り上がっている。映像を見る限り、カイリーを始め客の多くはマスクをしていない。カイリーの姉と父は今週が誕生日で、そのお祝いと見られる。当初はラッパーのドレイクとともにトロントで撮影されたものとされたが、実際はカイリーが育ったニュージャージー州のウェストオレンジのようだ。

NBAはこの映像が最近撮影されたものかどうか、安全衛生プロトコルに違反していないかの調査を行うとのこと。またネッツはこの動画投稿を認識しており、カイリーとリーグと協議するとしている。ショーン・マークスGMによれば、カイリーがチームにいつ戻るのかは決まっていないこと。カイリーの準備ができ次第、この欠場への対処をするとコメントしたが、具体的な内容は何もなく、カイリーのプライバシーに配慮しているというよりは事態のコントロールができていないようだ。

出回っている映像が直近の欠場期間中に撮られたものだとすれば、NBAが定めるバーやクラブ、ジムやプールの利用制限に反していることになる。またNBAは15人以上が集まる場所に行くことを禁止しており、これも安全衛生プロトコル違反となる。

カイリーは今シーズンが始まってすぐに取材対応を拒否し、「くだらない連中と話すつもりはない。僕が意識を向けていることの価値はそれよりずっと上なんだ」とSNSに投稿して、一騒動を起こしている。それでも、ここまで出場した7試合では27.1得点、6.1アシストを記録。スタッツ以上にそのスキルとセンスはインパクトが大きく、NBAでもオンリーワンの存在感を示している。

ロケッツのジェームズ・ハーデンは、シーズン開幕前にチームへの合流が遅れ、その間にパーティーを楽しむ動画がSNS上に出回った。これで罰金を科されるとともに4日間の隔離を余儀なくされた。これをカイリーが知らないはずはないのだが……。