ザック・ラビーン

ヤング「この勝利は僕たちにとって大きな1勝」

ブルズは開幕から3連敗を喫し、さらにその後は、4選手が新型コロナウイルスのプロトコルによりチームから離れるハプニングが起きた。それでも徐々に勝ち星を増やし、現地5日に行われたトレイルブレイザーズ戦では、一時は20点のリードを許したものの、111-108で逆転勝利を果たし、これで4勝4敗と勝率5割となった。

18得点4リバウンド9アシストを記録し、決定打となったラスト10.8秒での3ポイントシュートを沈めたザック・ラビーンは、試合をこう振り返った。「僕たちはプレーを止めなかった。第1クォーター以降は、彼らはタフショットが多くなっていた。序盤は僕たちが悪いプレーをしていたというわけでもなく、ゲームとはそういうもの。僕たちはタイムアウトを取って、『自分たちのプレーを続けよう』と話して、コートに戻っただけさ」

ラビーンが言うように、第1クォーターでは21-39と点差をつけられたが、第2クォーターの中盤には11-0のランで点差を縮めた。そして第4クォーターの残り9分にはオットー・ポーターJr.の3ポイントシュートで同点に追いつき、その後は拮抗した戦いが続いたが接戦をモノにした。

ラビーンは試合後の会見で、記者から「信じられない勝利だった」と言われると「それは良い言い方だね」と答え、こう続けた。「何年にも渡って自分の失敗から学んできた。今シーズンは今までとは違うメンタリティを持っている。たとえ負けても、そこから学んでいるし、今日は良い反撃ができたよ」

また、ベテランのサディアス・ヤングは「昨シーズンは、もし20点差をつけられていたら、その時点でチームの士気が下がっていたよ。だが、今シーズンの僕たちは、完全に今までとは違う考え方をしている」と言うと、新指揮官のビリー・ドノバンをこう称えた。

「ビリーは、選手の自信を高めてくれて、それぞれの役割を果たせるように指示してくれる。僕やポーターJr.、ギャレット(テンプル)はプレーの準備ができているが、僕らだけでなく、試合中もずっとみんなを助けてくれるし、自信や気力を維持させてくれるんだ」

こうコメントすると、チームとしての手応えを語った。「今日は、チーム全員が最後まで落ちついて仕事をしてくれた。それが僕らの大きな強みだ。この勝利は選手だけでなく、コーチングスタッフを含めたチーム全体の努力の賜物だと思う。ブレイザーズは本当に良いチームで、良い選手が揃っている。だからこそ、この勝利は僕たちにとって大きな1勝だし、この流れを次のゲームに繋げていきたい」

昨シーズンは22勝43敗で東カンファレンス11位と低迷し、3シーズン連続でプレーオフ進出を逃したブルズだが、ドノバンヘッドコーチの下でチームは成長し、良い方向へと向かっている。

https://www.youtube.com/watch?v=hjFi1zpaZNg