日本代表の先輩たちを前に抜群のパフォーマンスを披露
ジョージ・ワシントン大学の一員として来日した渡邊雄太は、日本代表を敵に回す3連戦の初戦で、NCAA1部のスターターにふさわしいパフォーマンスを見せた。15得点9リバウンドに加え、攻撃の起点となりながらターンオーバーは1回。さらにはド派手なブロックショット2発といくつかのダンクシュートを大阪・舞洲アリーナの観客に披露したのだ。
今日の試合を「楽しかった」と渡邊は振り返る。「個人的に日本で大会というか、たくさんのお客さんの前で試合をするのはアメリカに渡る前の18歳の時のフィリピン戦(2013年)だったんですが、こういう機会を久しぶりに与えていただいて、プレーするのが楽しかったです」
ジョージ・ワシントン大学は新シーズンに向けて始動したばかりの状態だが、ヘッドコーチのマイク・ロナーガンは新3年生の渡邊に大きな期待を寄せる。「1年生の時、彼はシューターとして活躍しました。昨年はチームで1番のディフェンダーになりました。ですが、それ以上のことを次のシーズンには期待しています」
日本のエースである比江島慎は、その渡邊とのマッチアップをこう振り返る。「スピードに乗らせたら、プッシュしてきたら、止めるのは大変な選手です。高さとかアメリカの大学でも十分通用しているので、そこはすごいと思います。ハーフコートでそんなにやられた印象はありませんが、早い展開では止められませんでした」
つい1カ月のOQTでのチームメートとの対戦は、渡邊に言わせると「ちょっと変な感じ」とのこと。比江島や辻直人との対戦をこう語る。「チームメートの時はすごく頼りになる選手で、今日マッチアップしてやっぱり比江島さんは、いつ攻めてくるか、いつパスするか分からないって感じですごくやりにくい選手という印象です。辻さんは今日シュートが当たっていて、そこは次の試合でもうちょっと止めていかないと。比江島さん、辻さんは特に止めないと簡単には勝たしてくれないと思います」
今日の渡邊はブロックショット、ドライブ、ダンクと縦横無尽の活躍を見せた。ただ、これでオフ明けの『先輩たち』も目を覚ましたはずだ。当然、日本代表は残り2戦で勝つために渡邊への対策を打ってくる。両国国技館での第2戦、浜松アリーナの第3戦がますます楽しみになってきた。